更新日：2025年10月23日(木)
10月20日には一時4400ドルの大台目前まで上昇し、終値でも4359.4ドルの過去最高値をつけたNY金はその翌日には250ドル超、5.7％超の急反落となり、そのまた翌日も40ドル超、1％超の下落となって2日続落。NY金の続落は9月18日以来、1ヵ月ぶり。ほぼ一方的な上昇局面が続いた展開は価格水準を切り上げながら変動値幅も拡大し、乱高下状態となって一服。いったんピークアウトの可能性も示唆する展開にも。
ただし、続落後の時間外のNY金は反発の動きも見られ、一時的な大幅調整を終えて再び最高値更新トライへと向かう可能性も。
あるいは、調整を終えて高値圏での保ち合い形成となるか、はたまた3日続落へと調整局面延長へ向かうのか、短期的にはトレンド転換を伴う重要局面を迎えている可能性も。
ちなみに最後の3日続落以上は8月19日（4日続落）、2ヵ月前。
なお、国内金価格は前日の急落後に反発し、最後の続落は9月18日。続落なしの状態は1ヵ月以上継続中。3日続落以上は6月20日（4日続落）が最後。
22日のNY金は-43.7ドル、1.06％の続落。10月10日（4000.4）以来の安値圏で一段安。アジア時間序盤に4140ドル近辺から戻り売り、前日安値を下回ると4020ドル付近まで急落。10月13日（4011.3）以来、10日ぶりの安値をつけ、20日移動平均線（4027.9）にもサポートされる形となって切り返すと4100ドル超へと急反発、この日の高値となる4170ドル台まで上昇して失速するとロンドン・NY朝にかけて戻り売り。しかし4030ドル前後では下げ渋ってアジア時間の安値を下回らず、NY午後には4060ドル台、NY引け後には4100ドル超へと一段高。結果的に4020ドル台では下げ渋り、下ヒゲを残して反発の兆しにも、目先4100ドル近辺を維持できるかどうか、できなければ戻り売り継続の可能性も。一段安なら8月20日安値（3353.4）から最高値（4398.0）の38.2％戻し（3999.0）、4000ドル前後までが次のサポート候補。
NYプラチナは+33.2ドル、2.19％の反発。アジア時間序盤には金に追随する形で戻り売り、前日安値を下回ると1500ドルの大台割れ、9月25日（1478.8）以来ほぼ1ヵ月ぶり安値となる1480ドル付近まで急落して折り返し。1500ドル割れを下ヒゲにとどめる形となり、ロンドン市場にかけては1530ドルを挟んでの保ち合い、NY市場では1500ドル後半へと反発、NY引け後には1580ドル回復トライ。長めの下ヒゲを残して反発の兆しとなり、目先は1600ドルの大台から20日移動平均線（1631.7）回復の可否が反発へのポイントにも。1510ドルの節目を割れると1470ドル近辺までの下値再トライも。
ドル円はわずかに+3銭、0.02％高で4日続伸。10月13日（152.31）以来、10日ぶりの高値水準で上げ渋り、下げ渋り。前日の1円超の大幅高で上昇一服、東京朝に152円付近から151円半ばまでの反動安でこの日の安値をつけた後は151円台後半での保ち合いに。NY市場での高値トライ局面でも152円超では上げ渋り。この日の変動値幅は56銭程にとどまり、今年の平均141銭の4割弱、今年6番めの小動き。利下げ観測に米中対立懸念なども燻り続け、一定のドル安圧力が続く半面、国内では利上げ先送り観測と高市トレードに伴う一定程度の円安圧力も継続。150円半ばから152円半ばまでを主要レンジとする保ち合い継続、上抜けなら153円後半へ、下抜けなら148円半ばへ。※参考：金プラチナ相場とドル円 NY市場10/22終値とチャート
23日の国内金価格は+204円、0.94％の反発。前日の下げ幅に対しては13.2％の小反発、しかし今年の絶対値平均騰落値幅144円の1.4倍の大幅反発。10月安値（20003）から最高値（23179）までの急騰幅の半値戻し（21591）手前で下げ渋っての反発トライ。水平状態の9日移動平均線（22280）が高値圏再トライに向けた分岐点にも。21630円の節目を割れるようなら調整再開、21540円辺りまでの一段安も。
プラチナ価格は+318円、3.87％の反発。今年の絶対値平均騰落値幅91円の3.5倍の大幅上昇となり、今年2番めの急落となった前日の下げ幅の61％を戻して下げ渋り。しかし今年最大レベルの乱高下状態での調整局面を抜け出すためには8740円超へと水準を切り上げる必要。そうなれば高値圏再トライ、8860円近辺までが短期上値目標に。しかし逆に8210円割れなら乱高下状態の調整継続、8060円近辺までが短期下値目安に。
※参考：金プラチナ国内価格10/23とチャート
2025年10月23日(木)時点の相場
国内金：21,843 円 10/23(木) ▲204(0.94％)
国内ﾌﾟﾗﾁﾅ：8,529 円 10/23(木) ▲318(3.87％)
NY金：4,065.4 ﾄﾞﾙ 10/22(水) ▼43.7(1.06％)
NYﾌﾟﾗﾁﾅ：1,552.5 ﾄﾞﾙ 10/22(水) ▲33.2(2.19％)
ﾄﾞﾙ円：151.94 円 10/22(水) ▲0.03(0.02％)
10/22(水)のその他主要マーケット指標
中古住宅販売は増加、中古住宅価格もゆるやかに上昇 10/24(金)フィラデルフィア連銀は製造業もサービス業も低調 10/22(水)GDPは1年ぶり低水準、でも下げ渋る中国経済 10/21(火)国内金価格は半年ぶり、プラチナはコロナ禍以来の大幅調整 10/20(月)
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