予想外に低調、ミシガン大消費者信頼感11月は過去2番めの低水準
更新日:2025年11月08日(土)

米消費センチメントは予想外に低調。
ミシガン大消費者信頼感指数の11月速報値は50.3。市場予想の53.2を下回り、過去最低となった2022年6月(50.0)以来、3年5ヵ月ぶり、過去2番めの低水準。
現況指数が前月から-6.3ポイントの急落で52.3となり、過去最低へと落ち込んだことが要因。
期待指数も5ヵ月続落で49.0となり、半年ぶりの低水準。ただ、現況指数ほどの急低下とはならず、今後への期待感はまだ希望が残る状況か。
なお、消費者信頼感指数としては2010年以降の長期平均79.42を大きく下回り、2024年前半にこの水準を回復して反落、以降低下傾向が継続中。
なお、1年先インフレ期待は4.7%となり、10月の4.6%から反発、4ヵ月連続4%台後半で下げ渋る状態。
連邦政府機関の閉鎖が1か月以上続き、経済への悪影響も懸念し始めた消費者マインドは過去最悪レベルの状況に。
追加利下げによる景気支援は必須の状況ながら、インフレ高止まりへの警戒感も続き、スタグフレーション懸念も継続。

7日のNY金は+18.8ドル、0.47%の反発。時間外序盤の3980ドル付近が安値となってアジア時間には4000ドルの大台を回復、ロンドン序盤には4020ドル台まで上昇。NY朝にかけての反動安局面ではドル安基調にもサポートされ、4000ドルの大台前後で下げ渋り、ミシガン大消費者信頼感指数が想定以上に悪化したこともあり、NY午後には4010ドル近辺へと小反発。高値では一時4030ドル台まで急騰する場面も。3960ドルから4020ドルまでの主要レンジ内で上値トライ継続、上限突破できれば4100ドル台を目指す流れへ。下限割れへと反落の場合には3850ドル近辺までを目安に下値トライへ。
週間ベースでは+13.3ドル、0.33%高で3週ぶりの反発。

NYプラチナは+11.5ドル、0.78%の反発。アジア時間に一時1530ドル割れの安値をつけて反発へ、ロンドン序盤に1560ドル台を回復。しかし1560ドル台後半で上値を押さえられ続けるとNY市場では失速、ただし下値も1540ドル台では下げ渋り、NY引け後には1550ドル台へ。1580ドルの節目割れに伴う短期下値目安1500ドルの大台付近に対しては前日安値1513.2ドルでほぼ到達した状態で反発トライへ、しかしその勢いもまだ限定的。1500ドル近辺再トライ余地も残し、反発方向へは抵抗感強まる1560ドル台突破が目先の攻防ポイントに。
週間ベースでは-26.3ドル、1.67%安で5週続落。5週続落は2023年2月以来、2年8ヵ月ぶり。

ドル円は+36銭、0.24%の反発。前日NY午後につけた安値からの小反発となった東京朝には戻り売り、再び153円を割れて前日安値をわずかに下回るも152円80銭台では下げ渋って反発へ。153円台回復後の小幅揉み合いを経て東京市場終了時には153円半ばへ、ロンドン・NY市場にかけては153円台前半での上下動。低調となったミシガン大消費者信頼感指数の結果を受けての売り圧力にも153円ラインを維持して下げ渋るとNY午後には徐々に反発へ、NY終盤には153円60銭付近まで上昇。153円半ばの節目割れに伴う短期下値目安152円前半に対しては2日連続で152円80銭台までにとどまり、少し届かずに折り返し。次週、153円から154円20銭までの小幅レンジでの保ち合いから。あらためて153円割れの場合には152円近辺再トライへ。保ち合い上抜けなら155円後半を目指す展開へ。
週間ベースでは-63銭、0.41%安で3週ぶりの反落。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場11/7終値とチャート
2025年11月08日(土)時点の相場
国内金:21,488 円 11/7(金)
▼25(
0.12%)
国内プラチナ:8,260 円 11/7(金)
▼146(
1.74%)
NY金:4,009.8 ドル 11/7(金)
▲18.8(
0.47%)
NYプラチナ:1,549.1 ドル 11/7(金)
▲11.5(
0.75%)
ドル円:153.43 円 11/7(金)
▲0.36(
0.24%)
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