世界のプラチナ需要と供給量

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国別のプラチナ産出量

国別プラチナ産出量

※データ:Johnson Matthey

ジョンソン・マッセイ社の2021年2月のレポートによれば、2020年の世界のプラチナ鉱山産出量は152.0トンとなって10年間で最低。2019年の189.0トンからは-37.0トン(-19.6%)の大幅減、10年間で最大の落ち込み。総需要は215.2トンとなり、2019年の263.1トンからは-47.9トン(-18.2%)の大幅減、2011年以降では最少。リサイクルの13.7トンを含めた需給バランスは-12.1トンで2年連続の供給不足。コロナウイルス感染拡大を受けて供給サイドも需要面でも大幅縮小。

世界一のプラチナ産出国、南アフリカの産出量は、鉱山ストの影響で110.3トンまで減少した2014年を除けば2012年以降は概ね130トン前後での推移。2020年は99.5トンとなり、2019年の136.9トンからは急減、2014年を下回って直近10年で最少。2020年の世界シェアは南アフリカが65.4%で10年間で最小、ロシア13.5%。2カ国合計で世界の78.9%。ジンバブエ10.0%、北米6.9%と合わせると世界の95%超。その他は4.1%。

目的別のプラチナ需要

目的別プラチナ需要

※データ:Johnson Matthey

需要面では、自動車(ディーゼル車)の排ガス触媒としての需要が最も多く、全体のほぼ40%を占める状態での安定推移が続きました。しかし、2016年の103.9トンがピークとなり、それ以降は4年連続の減少で2020年は69.2トン。前年比-22.2%の急減で2011年以降最低を更新。
世界の触媒需要の半分を占めていた欧州での需要が2017年の53.1トンから2018年には45.2トンへと15%の大幅減、2020年には29.7トンで前年比-26%。

2019年の宝飾品需要は49.2トン、前年比-14.8トン(-23.1%)で7年連続の減少で近年最大の落ち込みとなって2011年以降では最低水準。世界の宝飾品需要の半分以上を占める中国の減少が大きく影響。中国の需要は2013年の65.3トンから2020年の26.2トンまで7年連続の減少、宝飾品需要に占める中国の比率も2013年の69.4%から2020年には53.3%まで低下。

産業用需要は2020年に68.9トン、前年比-6.3トン(-8.3%)。80.4トンで過去最大となった2018年から2年連続減。
需要全体に占める割合は2013年の19.3%から2018年には32.6%まで拡大、2019年28.5%をはさんで2020年は32%。相対的に減少幅は小さくなり、石油関連では中国での新規プラント建設などもあり増加。

2020年の投資需要は+28.0トン、2011年以降で最大となった2019年の35.2トンからは-20.3%も10年間では2番めの買い越し量。コロナ禍での価格急落局面では日本での現物需要、回復局面では欧米でのETF需要が下支え。

プラチナの需給バランス

プラチナの需給バランス

※データ:Johnson Matthey

プラチナの年間供給量は2014年を除いて概ね180トンから190トン、需要量は概ね250トン前後、リサイクル量はほぼ60トン前後での推移が続きましたが、2020年はいずれも急減。リサイクルを含む需給バランスでは、2012年から2016年まで5年連続で供給不足の状態が続きましたが、2017年には需要が若干減少したことで供給過剰へと反転、2018年には8.2トンまで拡大。2019年以降は投資需要増加により2年連続で供給不足。(※ここではリサイクルを需要側にマイナス計上し、これを減算した数値をネット需要と表記)

最終更新日:2021/2/15

世界の金需要・目的別需要の年間推移

世界の金消費需要と中央銀行の金保有量

世界の金産出量

世界のプラチナ需給-2020年第3四半期(WPIC)



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