金プラチナ短期相場観

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世界的金融緩和の流れで南アフリカもサプライズ利下げ

更新日:2012年7月20日(金)

金の産出量世界5位、プラチナ産出量ではぶっちぎりの世界1位、欧州との関係も強い南アフリカでは今年後半までには政策金利引き下げも今回は据え置き、と思われていました。
ところがSARB(South African Reserve Bank:南アフリカ準備銀行)は昨日、予想外の利下げを発表。
国内のインフレ傾向緩和と欧州危機への警戒感が影響したのでしょう。利下げは2010年11月以来1年8ヶ月ぶりのこと。
南アフリカランドは対ドルでも対円でも一時急落しましたが、その後はジリジリと発表前の水準に持ち直し。基本的な流れはリスクオン傾向に傾いているのかもしれません。
なお、高金利通貨の南アフリカランドは5.5%から0.5%引き下げて5.0%。他の主要国での金利変更は0.25%刻みで行う場合が多いのに対して、南アフリカでは利下げも利上げも0.50%単位の豪快さ。

NY市場、金は4日ぶりとなる反発も状況は変わらず。1,500ドル前半から1,630ドルのレンジで下落圧力のほうがやや優勢。
プラチナは1,300ドル前半までの下落ターゲットを抱えたまま1,400ドル割れ寸前から持ち直し。上値1,500ドル近辺の壁は厚そう。

ドル円は一時ターゲット付近の78円40銭台まで下落。この付近ではやや買い圧力も強い状況で78円半ば~後半へと持ち直し。もう一段の下げで終値ベースで78円台前半への下落リスク維持か。

国内価格は金が0.5%、プラチナが0.6%の反発。金は4,000円割れリスクを抱えつつ、4,200円を超えると大幅上昇へと流れが変わる可能性も。
プラチナはまだまだ下落圧力が高い状況に変りなし。

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2012年7月20日(金)時点の相場
国内金4,171 円 7/20(金) ▲20(0.48%)
国内プラチナ3,741 円 7/20(金) ▲21(0.56%)
NY金1,580.4 ドル 7/19(木) ▲9.6(0.61%)
NYプラチナ1,423.1 ドル 7/19(木) ▲18.9(1.35%)
ドル円78.58 円 7/19(木) ▼0.21(0.27%)

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