金プラチナ短期相場観

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食料危機に警戒!干ばつによる穀物価格高騰の影響広がる

更新日:2012年8月10日(金)

米国やインドなどでの干ばつや少雨で穀物価格の高騰が既に問題視されていましたが、予想以上にこの影響は大きいようです。
国連食糧農業機関(FAO)が発表した7月の食料価格指数が6月から6%もの上昇、とのこと。2007~08年のような食糧危機に直面する可能性があることも指摘。
インフレ率の上昇に苦戦していたインドでは6月に消費者物価指数がやや減速したにもかかわらず食品価格が上昇中。少雨の影響で数億人もの農家の主力作物であるサトウキビが減産、収入減とのダブルパンチ。

食糧を輸入に大きく依存する中国などでは急騰した穀物の取引を見合わせて備蓄分を使用しているとも言われ、
世界銀行では穀物価格全般の高騰に対処するために各国政府を援助する用意がある、と7月末時点で声明を出しています。

前回の食糧危機はサブプライム~リーマンショックの金融危機、今回はユーロ債務危機。危機は重なるようです。
中国やインドへの危機波及は金の需要にも影響が及びかねません。

NY金は小幅続伸で1,560~1,630ドルのレンジ上限付近まで上昇。ここから先はこの3ヶ月間何度も跳ね返されたぶ厚いレジスタンスラインが控えます。
プラチナは逆にサポートの1,380ドルラインがしっかりしてきた様子。レジスタンスの1,400ドル前半は薄いのか、それともライン自体が切り下がってきているのか微妙な状況。

国内、金価格は小幅反発。4,300円台半ばを目指す展開。サポートラインは4,100円台。
プラチナは上値抵抗3,720円目前、クリアできるかどうか重要な局面に。3,800円台後半を目指す展開に入るか、下値サポート3,630円目指して反落となるか。

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2012年8月10日(金)時点の相場
国内金4,251 円 8/10(金) ▲14(0.33%)
国内プラチナ3,710 円 8/10(金) ▲7(0.19%)
NY金1,620.2 ドル 8/9(木) ▲4.2(0.26%)
NYプラチナ1,412.8 ドル 8/9(木) ▲2.6(0.18%)
ドル円78.56 円 8/9(木) ▲0.14(0.17%)

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