金プラチナ短期相場観

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今回のQE3(量的緩和第3弾)はドル高要因か?

更新日:2012年9月14日(金)

FRBバーナンキ議長がQE3を発表したことで株価や資源価格、金やプラチナは大幅上昇となりました。
ドルは乱高下で、ドル円は一時77円10銭台まで売られましたが今朝には77円台後半まで買い戻されています。
量的緩和は、中央銀行が大規模資産を購入することで市場の資金量を増加させることになります。
従って、ドルの流通量が増加することでドル安要因につながる、と見るのが一般的です。
今回のQE3では住宅ローン担保証券(MBS)の買い入れとしているため、国債がその対象から外されたことで米国債金利上昇、相関性の強いドル円が上昇という連想が働いた?為替介入への警戒感からドル円は買われた?などとも言われますが、
もしかすると、今回のQE3はドル高を支援するこのになるのかもしれません。

MBSを月額400億ドル、労働市場が改善するまで購入し続けるというオープンエンド方式とし、必要なら追加の資産購入を実施、必要に応じて他の政策手段も導入、と米国の雇用市場改善・経済回復に向けたFRBの断固たる決意を示しています。
短期的にはドル安円高傾向もやや強まる可能性はありますが、長期的には、景気が良くなる国の通貨ドルは買われることになり、その強さを示すことになります。今回のQE3(量的緩和第3弾)にはそんなメッセージが込められているようです・・・

NY市場、金はQE3決定を受けて38ドル、2.2%の大幅上昇で反応。材料出尽くし感とインフレリスク警戒感との交錯でしばらく揉み合い相場となる可能性もありそうです。サポートライン1,650ドル、上方向の節目として今年高値圏の1,790ドル。
プラチナも金に連れ高となり1.8%の上昇、ターゲットの1,670ドル付近に到達。

国内金価格もドル円の下落がわずかだったことで大幅上昇、目標4,600円は目前。
金以上の大幅上昇となったプラチナは上値目標としていた4,400円台前半に到達。

※相場の節目やターゲットについてはこちらのチャート:本日の金価格、プラチナ価格とチャート9/14も参考にご覧ください。

2012年9月14日(金)時点の相場
国内金4,581 円 9/14(金) ▲83(1.85%)
国内プラチナ4,414 円 9/14(金) ▲123(2.87%)
NY金1,772.1 ドル 9/13(木) ▲38.4(2.21%)
NYプラチナ1,679.5 ドル 9/13(木) ▲29.9(1.81%)
ドル円77.48 円 9/13(木) ▼0.37(0.47%)

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