金プラチナ短期相場観

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スペイン財政緊縮パッケージでお化粧買いも

更新日:2012年9月28日(金)

ラホイ政権が9ヶ月で5回めの財政緊縮パッケージを発表したことが市場では好感され、株価などは期末のお化粧買いへとつながったようです。
欧州への支援要請に対してつきつけられる財政再建条件に対して先手を打った形のスペイン政府。
予算案では省庁の歳出8.9%削減や公務員給与の3年連続凍結など積極的な歳出削減に評価の声も多く、予算執行状況を監督する独立機関の設立や年金制度改革案の提示予定なども合わせて発表し、とりあえずは市場の危機懸念を緩和。
しかし、失業率が25%で高止まりしているスペイン国内では、市民の抗議デモや地方自治州の不満や支援要請などが続き、2012年の赤字削減目標である対GDP比6.3%の達成は困難との見方が圧倒的。
さらなる緊縮策による、さらなるリセッションも懸念されます・・・

NY市場、大幅反発となった金は1.5%上昇で今年最高値圏の1,780ドル。前日の下ヒゲの長い陰線に続き、実体部の長い大陽線に。トレンド好転はしていませんが、1,820ドル程度までの上昇の可能性が浮上。1,750ドル付近が新たにサポートラインとして作用するかどうか。
プラチナも狭いレンジを上抜けて再び上昇へと向かう可能性も。当面の目標は今月高値の1,710ドル台。但しこちらもトレンドは下落のまま。

国内市場、金は7営業日ぶりの反発。しっかりとした押し目形成後の反発で上昇への期待もかかりますが、地合いはまだ売り優勢、ドル円の下振れリスクも継続中。
プラチナは続伸で4,300円手前まで上昇。下落目標4,100円台半ばへのリスクはまだ残ります。上方向4,310円の節目をしっかりと超えることができれば先日の高値超えの期待も高まりそうです。

※相場の節目やターゲットについてはこちらのチャート:本日の金価格、プラチナ価格とチャート9/28も参考にご覧ください。

2012年9月28日(金)時点の相場
国内金4,602 円 9/28(金) ▲51(1.12%)
国内プラチナ4,293 円 9/28(金) ▲47(1.11%)
NY金1,780.5 ドル 9/27(木) ▲26.9(1.53%)
NYプラチナ1,645.9 ドル 9/27(木) ▲11.5(0.70%)
ドル円77.60 円 9/27(木) ▼0.14(0.18%)

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