金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

中国の金需要減少とインドルピー安再燃でやや調整の金相場

更新日:2012年10月13日(土)

高値安定推移が続いていたNY金相場は10ドル程急落、この1週間では21.1ドル、1.18%の下落。週間騰落率で1%を超えたのは9月前半の2週間、急上昇局面で3.13%、1.85%と連続大幅上昇となって以来のこと。
中国での需要減なども影響しているようで、8月の香港の金の輸入が価格高騰による買い控えなどで前月比29%減となった模様。
もう一つの金需要大国インドでも、9月以降のインドルピー安緩和の流れが失速し、今週は再びルピー安方向へと反転しています。
QE3以降の新興国通貨高の波に乗り、ビッグバン改革と言われるインド政府による相次ぐ経済・財政改革も失速気味のようです。

NY市場、金は9月26日以来となる1,760ドル割れ。下落バイアス優勢ながら1,750ドルのサポートラインが作用。1,800ドルの上限との間でレンジ相場がしばらくは続きそうな様相。
プラチナは大幅反落、1,700ドルを割れた今週頭から下落の勢いが増した格好で1,650ドル台。一見、遠くに見えていた1,620ドルのサポートラインも射程距離。

ドル円相場のレンジが徐々に狭まってきているのも気になるところ。9月以降の上限78円90銭台は徐々に切り下がり、9月半ばの77円40銭台も徐々に切り上がってきており、10月に入ってからは78円台前半を中心とした推移となっています。どちらかに大きくブレイクしたくてしょうがないチャートになりつつあります。

2012年10月13日(土)時点の相場
国内金4,633 円 10/12(金) ▲45(0.98%)
国内プラチナ4,422 円 10/12(金) ▲78(1.80%)
NY金1,759.7 ドル 10/12(金) ▼10.9(0.62%)
NYプラチナ1,659.3 ドル 10/12(金) ▼30.3(1.79%)
ドル円78.41 円 10/12(金) ▲0.08(0.10%)

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