金プラチナ短期相場観
韓国経済は電車相場で成長鈍化が顕著に
更新日:2012年10月26日(金)
韓国の第3四半期GDPが前期比+0.2%となり、2009年第4四半期以降で最低、1%を下回るのは6四半期連続とのこと。
前年比でも1.6%、第2四半期の2.3%から低下し、減速が目立ちます。中国と日本に挟まれて欧州の影響も受けての輸出減少が響いている様子です。
韓国経済は「電車相場」と言われるほどサムスン電子(電)と現代自動車(車)によって支えられています。
株式の時価総額はこの2社(グループ)で全体の2割を占めるのだそう。
現代自動車の第3四半期決算は前年同期比で13%増益と好調を維持し、サムスン電子に至っては第3四半期決算は前年同期比で91%増。先日発表された世界の企業ブランド価値ランキングでもサムスン電子は10位のトヨタを押さえて9位にランクインしています。
サムスン電子と現代自動車以外の韓国企業の苦戦が一層懸念されます。
NY市場、金は前日に一時的ながら1,690ドル台のターゲットにほぼ到達したこによる一服感から反発。やはり1,700ドル割れ局面での買い意欲はかなり高そうな様子。1,700~1,750のレンジを意識して少し様子見か。
プラチナも目標値1,570ドルへの到達後、小動き。レンジは1,560~1,670ドルでモメンタムは下落。
国内、金は下値ターゲット4,400円をやや遠目に睨みながらも4,550~4,600円近辺でのレンジを形成中。テクニカル的には上下どちらかにブレイクすると大きく動き出す可能性が高まるチャートに。30日の日銀・金融政策決定会合での材料出尽くし感でドル円が下落する流れになるようだと国内金価格も下方ブレイクの可能性に要注意。
4,220円の下値ターゲット到達後のプラチナは小動きが続きます。現状4,210~4,420円の広めのレンジでさらなる下落へも警戒。
※参考:本日の金価格、プラチナ価格とチャート10/26
- 2012年10月26日(金)時点の相場
-
国内金 : 4,587 円 10/26(金) ▲30(0.66%) 国内プラチナ : 4,220 円 10/26(金) ▲7(0.17%) NY金 : 1,713.0 ドル 10/25(木) ▲11.4(0.67%) NYプラチナ : 1,568.8 ドル 10/25(木) ▲6.1(0.39%) ドル円 : 80.30 円 10/25(木) ▲0.49(0.62%)
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