金プラチナ短期相場観
景気回復の兆しも見え始める米中、リセッションが続くユーロ圏
更新日:2012年11月16日(金)
第3四半期のユーロ圏GDP伸び率が前期比0.1%減と、2期連続でのマイナスとなり、リセッション(景気後退)確定。ドイツとフランスがかろうじて0.2%増となった以外は軒並みマイナスとなり、厳しい状況が続きます。2009年の世界金融危機以降2度めとなるリセッションで、第4四半期には頼みの綱の独仏もマイナスとなる可能性もあり、ユーロ圏は完全なるリセッションとなってしまいます。
一方、景気底入れ感の兆候が見られ始めたのは米国の住宅需要や雇用、中国の工業生産や小売売上高など。
「欧州と日本を存在しないものと考えれば、世界経済は良好」との見方もあるようです。
NY市場、金は0.94%の大幅反落。今年第3四半期の金需要が前年同期比で11%減少したことが売り材料となった模様。中国の景気減速が金相場に及ぼす影響は大。やや大きめの調整となったものの上昇トレンドは維持、ターゲットは1,770ドル台、サポートラインは1,675ドル。
なお、ドイツ最大手のドイツ銀行の金属担当者も、各国中央銀行の追加刺激策による紙幣増刷が続く限り来年2,000ドルを超えるとの見通し。
プラチナは6日ぶりの反落で1.14%の調整。1,650ドル近辺を目指す展開は続きます。1,530ドルがサポートライン。
ドル円は81.16円まで1.15%、連日1%超の大幅上昇で流れも好転、82円手前までの上昇余地、サポートラインは79.30円。
国内、金は3日続伸で10月上旬以来の高値圏となる4,650円台に。ドル円のトレンド好転がサポート要因で最大目標4,800円台。サポートラインは4,510円。
プラチナも3日続伸で4,330円が当面のターゲット。4,110円がサポートライン。
※参考:本日の金価格、プラチナ価格とチャート11/16
- 2012年11月16日(金)時点の相場
-
国内金 : 4,652 円 11/16(金) ▲34(0.74%) 国内プラチナ : 4,262 円 11/16(金) ▲6(0.14%) NY金 : 1,713.8 ドル 11/15(木) ▼16.3(0.94%) NYプラチナ : 1,573.3 ドル 11/15(木) ▼18.3(1.15%) ドル円 : 81.16 円 11/15(木) ▲0.92(1.14%)
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