金プラチナ短期相場観

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FOMC議事録で年明けからの追加緩和拡大示唆

更新日:2012年11月15日(木)

本日早朝にFRBが公開した10月23-24日のFOMC議事要旨によれば、年明けからの新たな資産購入策を検討していることが明らかに。
今年9月からスタートしたQE3とは別に、昨年9月から実施していた緩和策、ツイスト・オペ(短期国債を売って長期国債を購入)が今年末で終了となる為、多くの委員が新たな資産購入の追加策を支持。QE3による月間400億ドル相当の住宅ローン担保証券(MBS)購入に加えて、月間450億ドル程度の米国債購入をスタートするのではないかと見られます。MBSと合わせて、売却なしの購入で月間850億ドルもの大規模量的緩和が始まりそうです。
将来的なインフレ懸念なども出てきそうですが、金相場にとってはサポート要因となりそうです。

NY市場、金は小幅反発。リスク回避による米株の大幅続落や昨日のドル高の流れに対して下落しない金相場は、安全資産としての買い圧力が支えていいる様子です。イスラエルのガザ地区攻撃など中東情勢不安も地政学リスクとして金のサポート要因の一つと思われます。1,770ドル台を目指す上昇トレンドでサポートは1,675ドル。
プラチナは5日続伸。ジョンソン・マッセイ社によれば2012年のプラチナ供給量は10%減との見通しで、今後のリサイクルも落ち込み、堅調な需要に対して供給不足に転じるとの見方が強いようです。当面のターゲット1,650ドル近辺までの上昇は堅そうです。サポートラインは1,530ドル。

ドル円は80.25円まで1.1%の上昇。1日で1%以上円安方向に振れたのはQE3決定翌日の9月14日に1.14%上昇して以来のこと。しかし78円台半ばへの円高リスクはまだ残ります。レジスタンスラインは80.50円。総選挙→弱いリーダーの象徴とされる安倍政権+金融緩和推進、で円安圧力はさらに高まりそうです。

国内、金は続伸。トレンドは上向きながら最大目標4,800円台を目指す為にはドル円のトレンド好転が必要。サポートラインは4,510円。
プラチナも続伸で当面の目標地点は4,330円。サポートライン4,110円。

※参考:本日の金価格、プラチナ価格とチャート11/15

2012年11月15日(木)時点の相場
国内金4,618 円 11/15(木) ▲27(0.59%)
国内プラチナ4,256 円 11/15(木) ▲17(0.40%)
NY金1,730.1 ドル 11/14(水) ▲5.3(0.31%)
NYプラチナ1,591.6 ドル 11/14(水) ▲5.2(0.33%)
ドル円80.25 円 11/14(水) ▲0.87(1.10%)

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