金プラチナ短期相場観
リスク資産と化した金は大幅反発、経常赤字で円安も加速
更新日:2013年1月11日(金)
昨夜のNY市場では、ECB理事会での利下げ警戒感からの据え置きでユーロが急上昇。これに追随したのが金、低迷する金にもリスク資産としての買いが入ったようです。デフレ脱却・円安期待が続き、買われ過ぎ状態が続くドル円は、今朝発表の11月経常収支での2,224億円の赤字が円安に拍車をかけた形で一時89円30銭台まで上昇。2010年6月末以来の水準です。
この影響で金とプラチナの国内相場がバブル状態となっています。金もプラチナも昨年来高値を更新し、揃って大台の5,000円台も見えて来ました。金の場合、NY市場のボラティティが低下しつつあり、やはり鍵を握るのはドル円の状況ということになりそうです。
NY市場、金は大幅反発でレンジ上限の1,690ドルに急接近。弱めの上昇トレンドながらこのラインを超えると1,700ドル台半ば辺りまで上昇余地拡大の見込み。サポートラインは1,640ドル台。
プラチナは3日連続の大幅上昇で上値ターゲット1,630ドル台到達。金との価格差43.7ドルまで急接近。
ドル円はしっかりとした押し目形成後の上昇で上昇余地が拡大。直近では86.75~90.75円のダブルノータッチオプションが意識され、まずは90円台半ばまで。これを突破できれば最大93円台辺りまで上昇余地拡大の可能性も。
※参考:金プラチナ価格1/10 NY市場終値とチャート
国内金価格は2%超の大幅上昇でターゲットの4,900円台を突破。次のターゲットは大台超えとなる5,060円。サポートラインは4,820円。
プラチナは3.5%と異常なほどの上昇率となり、直近目標4,680円をクリア直後に、昨年高値4,711円、次の節目と見られた4,770円付近を一気に上抜け。金との価格差も110円まで急縮小。サポートラインは4,550円。
国内相場は揺り戻し必至の状況、3連休明けにの大幅下落には要警戒。
※参考:国内金プラチナ価格とチャート1/11
- 2013年1月11日(金)時点の相場
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国内金 : 4,984 円 1/11(金) ▲109(2.24%) 国内プラチナ : 4,874 円 1/11(金) ▲166(3.53%) NY金 : 1,678.0 ドル 1/10(木) ▲22.5(1.36%) NYプラチナ : 1,634.3 ドル 1/10(木) ▲34.3(2.14%) ドル円 : 88.78 円 1/10(木) ▲0.90(1.03%)
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