金プラチナ短期相場観
緊急経済対策の閣議決定でアベノミクス推進、円安は9週間連続
更新日:2013年1月12日(土)
GDPの2%押し上げと60万人の雇用創出による日本経済再生を目指し、総事業規模約20兆2千億円の緊急経済対策が閣議決定されました。
今年度の補正予算案13兆1千億円を3月31日までに使いきれるのか?という問題はありますが、安倍総理が11月以降宣言し続けるアベノミクス推進に向けた準備は着々と進行中、というところでしょうか。
この間、政策実現に先行して円安は続きます。ここまで9週続伸です。
ドル円相場は11月9日までの週の終値79円50銭から今週終値89円19銭まで週間ベースでは上昇し続けています。値幅にして9円69銭、12.19%もの上昇です。昨年の年間騰落率(2011年末から2012年末)は12.8%上昇。ほぼ1年分上昇してしまった形です。
もし、期待を裏切るようなことがあれば、積み上がった円売りポジションが音をたてて崩れ始めることになってしまいます。
NY市場、金は前日上昇分帳消しとなる1%の反落で上値の重い状況が続きます。週間では7週間ぶりの上昇となったものの、上値を徐々に切り下げる展開で、1,640ドルのサポートラインとのレンジ幅は縮小中。今のレンジ相場が長引くと上下どちらかにブレイクした時の変動幅は大きくなります。近日中に上方向ブレイクなら1,700ドル台後半、下方向ブレイクなら1,500ドル台後半辺りがメドに。
プラチナは1,630ドル台のターゲット到達後の小動き。金との価格差29.4ドルまで急接近。上昇トレンドの勢いが増し、次週は12月高値の1,646.4ドルと、金との価格再逆転に挑みます。
※参考:金プラチナ価格1/11 NY市場終値とチャート
- 2013年1月12日(土)時点の相場
-
国内金 : 4,984 円 1/11(金) ▲109(2.24%) 国内プラチナ : 4,874 円 1/11(金) ▲166(3.53%) NY金 : 1,660.6 ドル 1/11(金) ▼17.4(1.04%) NYプラチナ : 1,631.2 ドル 1/11(金) ▼3.1(0.19%) ドル円 : 89.19 円 1/11(金) ▲0.41(0.46%)
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