金プラチナ短期相場観

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円安一服後の通貨安戦争の主役は英ポンドか

更新日:2013年2月23日(土)

円安の勢いがやや衰えつつあるなか、英ポンド安の勢いが増しつつあります。勢いが減速したといってもドル高円安の流れは継続中。同時にドル高ユーロ安も進行中ですが、ドル高ポンド安も続きます。2月、ここまでの騰落率で比較すると、ドル高円安は1.85%(1月は5.73%もの円安)となっています。これに対してドル高ユーロ安は2.87%、さらにドル高ポンド安は4.6%も進んでいます。
ちなみにこの影響でクロス円の下落率が相殺され、ユーロ円は1.06%の下落、ポンド円は2.5%の下落にとどまっています。

日本では日銀総裁人事に注目が集まっていますが、英国の中央銀行、イングランド銀行総裁は6月から、現カナダ中銀総裁のカーニー氏が就任することが決まっています。
EU離脱の噂も絶えない英国では、有権者の50%がEU離脱を希望しています。残留希望は33%ということです。
今朝ほど、ムーディーズが英国の国債格付けを最上級の「Aaa」から「Aa1」に引き下げました。英経済の成長低迷継続が主要因のようです。
日米首脳会談でオバマ大統領が安倍政権の政策を肯定し、円安を黙認したことで基本的には円安の流れがしばらく続きそうですが、ユーロ安、ポンド安の流れも続きそうな状況です。

NY市場、金は反落で前週の3.44%下落に続き、この1週間は2.28%の下落で3週続落、月間では1月末から5.29%の下落で続落5ヶ月め。売られ過ぎ状態がかなり進んでいますが、相場が大きく動くときには避けられない現象。過去の大きなサポート帯である1,500ドル台前半、1,530-50ドル付近がどれだけ作用するか。当面の最大下落ポイント1,490ドル付近は変わらず。
プラチナは3日続落で1,630ドルの下値メドを超えて下げ止まらず。週間ベースでは2週続落で4.19%の下落。月間では1月の8.88%上昇の半値戻しとなる4%下落。下落圧力はひとしきり解消済と見ます。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場2/22終値とチャート

2013年2月23日(土)時点の相場
国内金4,917 円 2/22(金) ▼7(0.14%)
国内プラチナ5,070 円 2/22(金) ▼101(1.95%)
NY金1,572.8 ドル 2/22(金) ▼5.8(0.37%)
NYプラチナ1,607.4 ドル 2/22(金) ▼12.6(0.78%)
ドル円93.42 円 2/22(金) ▲0.31(0.33%)

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