金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

デフレの原因は人々がデフレが続くと信じているため

更新日:2013年3月5日(火)

だから、今後はインフレになるだろうと人々が予想できるようになれば、徐々にデフレに歯止めがかかり、インフレに転換していく。禅問答のような話ですが、次期日銀副総裁候補の岩田規久男・学習院大教授の所信表明での説明です。
買いたいと思う人が多ければ相場が上昇し、売りたいと考える人が多ければ相場は下落する、という相場の真理のようなものと同じ論理です。
だからどうするのか、が重要となりますが、2%の物価目標の達成責任を日銀が全面的に負うことで、予想物価率の上昇を通じて市場の期待も変化、そして株高・円安進行、そうなると投資・消費が伸びる、これにより緩やかな物価上昇が実現する、ということのようです。
確かに、日本のデフレはこれまでの日銀の無力感と敗北感が原因、とする見方もあるようで、今後の日銀新体制の積極姿勢に対しては、まずは評価に値しそうです。

NY市場、金は0.1ドル高と横這い推移に。これで3営業日連続で1,570ドル台をキープ。2月20日から22日までの3日間も1,570ドル台で推移しており、どうもこの水準は居心地が良さそうな価格帯。上下20-30ドルの値幅を含めると、ちょうど昨年5月から8月上旬にかけての安値揉み合い圏のレンジ。既に厚目のサポート帯に入ってきているのかもしれません。
プラチナは5日続落で下落メドの1,500ドル台半ばにさしかかってきました。1月18日以来となる金との価格差逆転で、6.2ドル安。上値抵抗線は1,620ドル。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場3/4終値とチャート

国内、金は反落で徐々に上値を切り下げ、下値目標4,820円付近を試す展開ながら、レンジ相場継続の様相も。
プラチナも反落。4,900円付近がしっかりとしたサポートラインとなって再度反発し、上方向の節目4,970円をクリアできると5,000円台後半まで上昇余地拡大の可能性。逆に4,900円付近を下抜けるようなら大幅下落の可能性も浮上する、微妙な状況に。
※参考:金プラチナ国内価格3/5とチャート

2013年3月5日(火)時点の相場
国内金4,913 円 3/5(火) ▼32(0.65%)
国内プラチナ4,925 円 3/5(火) ▼41(0.83%)
NY金1,572.4 ドル 3/4(月) ▲0.1(0.01%)
NYプラチナ1,566.2 ドル 3/4(月) ▼7.3(0.46%)
ドル円93.46 円 3/4(月) ▼0.10(0.11%)

3/4(月)のその他主要マーケット指標

世界同時株高の流れを支える日米欧の緩和政策でも金はサポートされず 3/6(水)

デフレの原因は人々がデフレが続くと信じているため 3/5(火)

物価目標2%達成に向けて買い入れ規模や対象は不十分 3/4(月)

NY金価格・半年サイクルの法則による今後のシナリオ 3/3(日)

ドルに対して売られ続けるユーロと金、円も再び売り局面入りか 3/2(土)


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