金プラチナ短期相場観

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日本時間20日午前1時のキプロス議会採決には要警戒

更新日:2013年3月19日(火)

キプロスへの金融支援を巡る問題は、市場へのネガティブサプライズとなったものの、その影響は限定的という見方も広がり、ひと安心、という状況になりつつあります。少額預金者の保護を目的とした高額預金者への比率アップと、預金者への保証措置として銀行株や政府債の支給も検討されているようです。
議会採決の延期に伴い、混乱回避の為に19、20日も休業となったキプロスの銀行。預金者にとっては気が気ではありませんが、課徴金を徴収しない限り金融支援を受けられず、大手銀行2行の破綻も避けられないようです。そうなっても預金が引き出せなくなる可能性が高い為、預金者はキプロス政府による賢明な策と議会採決を待つしかありません。

リスクオフで下方向に窓を開けて週明けを迎えたドル円は既にその窓を埋めて95円台半ば、豪ドル円も窓を埋めて再び99円台の高値圏へ。
しかし、当事者通貨のユーロだけは、対ドルでも対円でも開けた窓を埋めきれません。

NY市場、金は3日続伸で3週間ぶりに1,600ドルの壁を突破。キプロス・プチ・ショックに伴う、安全資産のプチ買いとなった様子。サポートラインは1,570ドル、これを割れると1,500ドル割れのリスク。レジスタンスラインは1,620ドル。
プラチナは反落。1,600ドル割れから1週間、流れは上向きへと持ち直しかけたものの、方向性を見いだすには力強さに欠ける状況。1,560-1,600ドル付近のレンジ相場に。

ドル円は昨日下方向に開けた窓を埋める95円台半ばへ回復。しかし96円台の高値圏にかけては徐々に上値が重くなってきた状態でやや揉み合い傾向も。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場3/18終値とチャート

国内、金は反発。1週間前に5,100円をわずかに超え、ほぼターゲット付近に到達していたものの、しばらく小動きが続き、ようやくしっかりとターゲットを捉えた形。流れとしては買い優勢ながらターゲット到達後の反落にも警戒。
プラチナは小幅反発も流れは売り優勢。4,980円辺りを目指す展開。上方向の抵抗線は5,140円付近。
※参考:金プラチナ国内価格3/19とチャート

2013年3月19日(火)時点の相場
国内金5,118 円 3/19(火) ▲38(0.75%)
国内プラチナ5,069 円 3/19(火) ▲27(0.54%)
NY金1,604.6 ドル 3/18(月) ▲12.0(0.75%)
NYプラチナ1,579.2 ドル 3/18(月) ▼13.2(0.83%)
ドル円95.20 円 3/18(月) ▼0.06(0.06%)

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