金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

減速懸念後退の中国のプラチナ需要

更新日:2013年4月1日(月)

景気回復傾向の鈍化が懸念されていた中国の3月製造業PMIが国家統計局から発表され、50.9と前月からも上昇し、11ヶ月ぶりの高水準に。HSBC発表の数値も上昇傾向となり、減速懸念はやや緩和された様子。
その中国でのプラチナ需要を見ると、今後の需要増加が期待されそうです。
日本では宝飾品需要が30%程度、自動車触媒需要が50%強、欧州では、宝飾品が15%程度、自動車触媒が80%近く。これに対して中国では宝飾需要が約90%、自動車触媒はわずか5%程度。

中国での宝飾品需要の強さは今後も継続が見込まれる上に、今後は、圧倒的に低い自動車触媒需要の増加が見込まれそうです。
大気汚染が進む中国では自動車の排ガス規制も強化されつつあり、排出ガス浄化に欠かせない触媒としてのプラチナ需要も高まります。
環境問題に厳しい欧州では、ディーゼル車へのプラチナフィルターの装備が義務付けられているのだそうです。
日本や北米でも同様の流れとなっている現状、名実ともに経済大国を目指す中国としても、追随せざるを得ない状況に。

PM2.5対策もなんとかしてほしいものですが。

週明け、新年度の国内金は小幅反発でスタート。短期トレンドはやや下落優勢の流れで4,910円辺りまでの下落リスクを抱える状況。上値抵抗線となる5,070円を突破出来れば流れ好転の可能性。21日・90日移動平均が上昇傾向でサポート材料。
プラチナも軟調推移が続くなかでの反発。90日移動平均線が上昇、21日移動平均線は下落傾向から水平状態へと移行中。下落圧力も縮小方向ながら4,880円程度までの下落リスクに警戒。5,020円突破で状況改善。
※参考:金プラチナ国内価格4/1とチャート

2013年4月1日(月)時点の相場
国内金5,033 円 4/1(月) ▲9(0.18%)
国内プラチナ4,984 円 4/1(月) ▲15(0.30%)
NY金1,594.8 ドル 3/28(木) ▼11.4(0.71%)
NYプラチナ1,571.2 ドル 3/28(木) ▼8.6(0.54%)
ドル円94.23 円 3/29(金) ▲0.10(0.10%)

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