金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

ドル高円安の巻き戻しが金価格を下支え

更新日:2013年4月2日(火)

イースター明けの新年度、朝には中国の、夜には米国の製造業の景況感悪化でドル売りが進み、ドル円でも円高の流れが進行。
米国のISM製造業景況指数は昨年12月以来の低水準で、改善傾向が見られたかと思えばまた下落へ、というパターンはここ最近の米国経済の回復具合が決して順調ではないことを象徴しているようです。
リスク回避の流れではないものの、ドル安主導により、ドル高株高の流れも変化の兆し、ドル円も円高方向へ、ユーロドルはユーロ高ドル安へ、そしてドル安に逆相関で金がやや上昇。

今週の日銀金融政策決定会合では材料出尽くしとの見方が市場コンセンサスとなりつつあり、ドル安円高の流れがもう一段進む可能性もありそうです。ただしこの場合は円高主導。
ドル安主導となる可能性はやはり週末の米雇用統計。最近好調の米雇用市場もそろそろ期待を裏切る結果に要警戒か。
しかし、このケースは金相場への大きなサポート材料。

NY市場、金は反発で1,600ドル回復。1,600ドルラインを中心に下限1,570ドル、上限1,620ドルのレンジ相場継続。
プラチナは大幅反発で1,580ドル台の抵抗線を大きく超えて3月上旬以来の1,600ドルを試す勢い。1,670ドル近辺を目指す可能性が浮上。サポートラインは1,560ドル。

ドル円は耐え続けた94円台を割れたことで92円台半ば辺りまでは下落の可能性。上方向への節目は94.50円。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場4/1終値とチャート

国内、金は大幅反落で3月7日以来の5,000円割れ。ドル円の下落圧力を受けて下値ターゲット4,910円辺りを目指す展開。上方向の節目は5,070円。
プラチナも小幅に反落。NYプラチナの大幅上昇がドル円の下落を相殺、4,880円付近への下落リスクは残る。5,020円が上値抵抗線。
※参考:金プラチナ国内価格4/2とチャート

2013年4月2日(火)時点の相場
国内金4,980 円 4/2(火) ▼53(1.05%)
国内プラチナ4,971 円 4/2(火) ▼13(0.26%)
NY金1,600.9 ドル 4/1(月) ▲6.1(0.38%)
NYプラチナ1,598.8 ドル 4/1(月) ▲27.6(1.76%)
ドル円93.21 円 4/1(月) ▼1.02(1.08%)

4/1(月)のその他主要マーケット指標

レジームチェンジと異次元緩和の始まりか終わりか 4/3(水)

ドル高円安の巻き戻しが金価格を下支え 4/2(火)

減速懸念後退の中国のプラチナ需要 4/1(月)

6ヶ月続落回避の金相場、1,600ドルラインの攻防続く 3/30(土)

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