金プラチナ短期相場観

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2ヶ月間の政治空白を経て新政権誕生のイタリア

更新日:2013年4月30日(火)

2月末の総選挙から2ヶ月が経過したイタリアで、ようやく新政権が誕生しようとしています。中道左派・民主党党首のベルサニ氏辞任の後を受けた形の副書記長のレッタ氏が首相指名を受けての大連立政権の確立。30日の上院での信任投票で正式発足となるレッタ内閣は、緊縮路線一辺倒路線から成長・雇用促進路線への転換を表明。
リセッションが続くイタリア国内の景気と雇用の回復を目指し、議会・国内の支持獲得も目指し、早くも減税方針を打ち出す一方、緊縮派のドイツ・メルケル首相や欧州首脳には財政再建へ向けた規律の確約と理解を求める方針。
景気回復と財政再建という相反する2つの目標達成は日米を含む主要国の共通課題ではありますが、大連立という難しい状況のなか、内外に八方美人で振る舞うイタリアの新内閣の支持率は41%と早くも低迷。4ヶ月経過して70%以上の支持率を維持する安倍政権とは対照的。
イタリアの危機脱出は、2年で2%を目標とする日本よりも困難な状況なのかもしれません。

週明けNY市場、金は反発で下値も切り上げる展開。しかし2日連続で上昇ターゲット1,480ドル近辺にタッチして押し戻される流れで長めの上ヒゲも連続。短期トレンドは上向きながら上昇の流れはやや頭打ちの可能性も。サポートラインは1,400ドル。
プラチナは4日続伸で4月11日以来の1,500ドル台を回復。一時1,520ドル台の上値目標達成となる1,525ドルまで上昇。ほぼ急落前の水準に戻し、荒い値動きが継続。

ドル円は3日続落で97円台前半までの下押し余地をしっかり埋める展開で一時97円30銭台まで円高進行。連休とともに短期下落トレンドにも突入し、下値への警戒感継続。サポートライン96円60銭台、レジスタンスは99円80銭台。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場4/29終値とチャート

3連休明けの国内、金は9営業日ぶりの反落で4,820円台まで1%の下押し。この4,820円台から先週末の4,870円までの価格帯は過去のサポートラインやレジスタンスラインが集中するレンジ。4,870-80円付近が抵抗帯となって上値を押さえられる展開か、4,820円付近がサポートラインとなって上値トライ再開か、分岐点に。
プラチナは3日続伸で15-16日の急落2日間のうちの2日めの急落分を完全に取り戻し、1日めの急落でつけた4,920円もクリア。NY市場同様、荒い値動きが続き、連休後半に向けての乱高下にも警戒。
※参考:金プラチナ国内価格4/30とチャート

2013年4月30日(火)時点の相場
国内金4,821 円 4/30(火) ▼49(1.01%)
国内プラチナ4,954 円 4/30(火) ▲64(1.31%)
NY金1,467.4 ドル 4/29(月) ▲13.8(0.95%)
NYプラチナ1,507.4 ドル 4/29(月) ▲30.9(2.09%)
ドル円97.72 円 4/29(月) ▼0.28(0.29%)

4/29(月)のその他主要マーケット指標

セルインメイ 5/1(水)

2ヶ月間の政治空白を経て新政権誕生のイタリア 4/30(火)

ドル円・窓開けの歴史 4/28(日)

ダブルトップ 4/27(土)

円安株高進めどデフレも継続 4/26(金)


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