金プラチナ短期相場観
ダブルトップ
更新日:2013年4月27日(土)
日銀の質的量的緩和を受けて4月11日高値で99円90銭台まで上昇したドル円、金価格暴落によるリスク回避の流れで16日には一時95円70銭台まで下落。そしてG20での日銀政策容認を受けて22日には99円80銭台まで上昇。その勢いで100円の大台突破の可能性が高まったものの上値を押さえられ続け、結局この週末には玉虫色の日銀展望リポートに失速、98円まで下落しています。
今や世界の注目を集める日銀の動向によって左右される為替市場、ドル円相場は皮肉にもその日銀のイベントによってダブルトップを形成しつつあります。
ネックラインとなる95円70銭台を下回ればダブルトップ完成。
その場合、99円90銭から95円70銭までの下落幅、4円20銭が追加下落幅となり、91円50銭が下落メドということになります。
東京市場がゴールデンウィークに突入してしまったことで、閑散相場による荒れ模様にも警戒感が高まります。
低調ぶりが目立つ米国の重要指標発表が続くことも懸念材料となりそうです。
日銀主導で形成したドル円相場の危険な形状を、救うのも、追い打ちをかけるのも、やはリ米国次第のようです。
NY市場、金は小幅反落となったものの一時1,480ドル台まで上昇、目先の上昇ターゲットに到達してしまったことで上昇一服の可能性も。
週間ベースでは5週間ぶりの反発で58.0ドル、4.16%の上昇。
プラチナは3日続伸で一時1,500ドル寸前まで大幅上昇したものの大きく反落。ボラティティの高い状態は続き、1,520ドル台の上値目標を目指す展開も継続。
週間では、52.6ドル、3.69%の上昇。7週間ぶりの反発。
ドル円は99円20-50銭台を中心とする狭いレンジから下方ブレイク。通常パターンに反して上方ブレイク優勢か、との予想に反してセオリーどおりの下落となりました。97円台半ばまで下げて98円ちょうど付近に戻してはいますが、短期トレンドは下落転換でもう一度97円台前半までの下押し余地が残りそうです。その下のサポートライン96円60銭台を割れるようなら、さらに本格的な調整相場入りの可能性も。
この1週間は1.59円、1.59%の下落となり、4週間ぶりの反落。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場4/26終値とチャート
- 2013年4月27日(土)時点の相場
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国内金 : 4,870 円 4/26(金) ▲121(2.55%) 国内プラチナ : 4,890 円 4/26(金) ▲113(2.37%) NY金 : 1,453.6 ドル 4/26(金) ▼8.4(0.57%) NYプラチナ : 1,476.5 ドル 4/26(金) ▲12.4(0.85%) ドル円 : 98.00 円 4/26(金) ▼1.25(1.26%)
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