金プラチナ短期相場観
主要産金会社は既に赤字。金相場は既に底値割れ?
更新日:2013年8月8日(木)
世界3位の産金会社である南アフリカのアングロゴールドの今年第2四半期は、金相場下落の影響で赤字決算。
第1四半期の1億1,300万ドルの黒字に対して、この第2四半期では1億3,500万ドルの赤字、とのこと。
第1四半期と第2四半期の収益差は-2億6,500万ドル(約-265億円)。
第1四半期のNY市場終値の平均価格は1,630.9ドル。
第2四半期の平均価格は1,416.9ドル。その差214ドル。相場が100ドル下がると1億3,000万ドルの利益が吹き飛ぶ計算。
この会社では1,520ドル辺りが採算ラインという計算になります。
乱暴な計算ですが、少なくとも現在の1,300ドル近辺は論外、ということに・・・。
NY市場、金相場は今年の続落最長記録タイ目前でストップ。しかし7日ぶりの上昇もわずか0.2%の小幅反発。節目となる1,270ドル台手前をキープし、流れは下向きに転換したものの反発への望みをつなぐ状況。
プラチナは0.7%の反発で下落トレンドへの転換目前で回避した形も1,420-50ドル付近でのレンジ内推移継続。レンジ割れからの大幅下落へのリスクを抱える状態も継続。
ドル円は4日続落。1.44%の大幅下落となり96円台前半へ。97円台前半で下げ止まらず、やや円高バイアスも強まる様子で、当面の下値メドは95円台前半か。上方向には99円60銭がレジスタンスライン。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場8/7終値とチャート
国内、金価格は4日ぶりの反発もほぼ横ばい推移。下値メド4,140円近辺。ドル円の下落圧力の影響が懸念されるところ。
プラチナは0.4%反発も状況は変わらず、下値のメドの最大4,460円近辺を目指す短期下落トレンド。4,810円が上方向の節目。
※参考:金プラチナ国内価格8/8とチャート
- 2013年8月8日(木)時点の相場
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国内金 : 4,158 円 8/8(木) ▲1(0.02%) 国内プラチナ : 4,661 円 8/8(木) ▲17(0.37%) NY金 : 1,285.3 ドル 8/7(水) ▲2.8(0.22%) NYプラチナ : 1,438.3 ドル 8/7(水) ▲10.5(0.74%) ドル円 : 96.33 円 8/7(水) ▼1.41(1.44%)
主要産金会社は既に赤字。金相場は既に底値割れ? 8/8(木)
PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン