金プラチナ短期相場観

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祝!東京五輪決定。で雇用統計下振れ分をリカバー

更新日:2013年9月9日(月)

低調な結果となった米雇用統計で1円ほど下落したドル円相場は、東京五輪決定を受けて下落分を帳消しにする買戻し。日経平均は雇用統計がなかったかのように先週末から300円ほど上昇してスタート。ひとまずご祝儀買いで円安・株高へと少し持ち直した形。
今朝の日本の4-6月期GDP改定値も円安・株高要因として注目されていましたが、ほぼ事前予想どおりで、速報値の2.6%(年率換算)から大幅上方修正となる3.8%へ。もし、この数値が期待はずれに終わるようなら、せっかくの東京五輪のお祝いムードと円安・株高方向への期待に水を指しかねないところだっただけに、一安心。消費増税決定に向けての障害も取り除かれつつあります。

しかし、東京五輪決定お祝い相場もとりあえずはここまでで、日本株も既に上値が重くなり、ドル円も結局、雇用統計前の水準に戻したところで仕切り直し状態。ここからは、いよいよ来週に迫るFOMCでの資産買い入れ縮小と、シリア情勢をめぐる動向に注目が移ります。
11日には、米議会でのシリア軍事介入への採決が予定され、実際に軍事介入が行われるようなら、市場はまたリスク回避圧力が高まり、円買い・金買い要因とはなりそうですが、乱高下も予想されます。
ただ、オバマ政権の議会説得工作は難航中とも伝えられ、反対議員のほうが優勢とも言われます。
東京五輪決定の成功要因と言われる、ロビー活動が、今回のオバマ政権ではうまく機能していない様子です。

週明けの国内、金価格は1%の反発。先週末のドル円下落分が今朝の窓開けスタートでほぼ相殺されたことで、週末のNY金上昇分がそのまま上乗せされた形。しかし窓開けスタート後のドル円に円安傾向が続くような勢いはなく、既に反落傾向。一応まだ到達していない上値目標4,720円への可能性を残しながらも上方向への勢いは縮小中。大幅下落へのリスクも抱えつつ、揉み合い状態に。

プラチナの反発は0.6%にとどまり、揉み合い圏内に戻ってはきたものの、下方向への圧力が高まる状況には変化なし。当面の下値目標4,730円辺りも継続。上方向のレジスタンスラインは5,110円。
※参考:金プラチナ国内価格9/9とチャート

2013年9月9日(月)時点の相場
国内金4,631 円 9/9(月) ▲47(1.03%)
国内プラチナ4,982 円 9/9(月) ▲29(0.59%)
NY金1,386.5 ドル 9/6(金) ▲13.5(0.98%)
NYプラチナ1,495.7 ドル 9/6(金) ▲13.6(0.92%)
ドル円99.11 円 9/6(金) ▼0.99(0.99%)

9/6(金)のその他主要マーケット指標

シリア軍事介入決議案先送りで不透明感も継続 9/10(火)

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不透明感続く緩和縮小開始への思惑 9/7(土)

運命の週末 9/6(金)

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