金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

1年後の金相場は1,200ドル割れ、プラチナは1,600ドル超え?

更新日:2013年10月25日(金)

今年春以降、NY金相場とプラチナとの価格差は100ドル前後での推移が続きます。今朝時点では105.9ドル差。直近90日間の相関係数は0.87台と連動性の高い状態も続きます。
ブルームバーグの調査によれば、実績上位のアナリストの予想に基づく来年後半の金相場の見通しは7-9月期で1,175ドル。プラチナ相場の見通しでは10-12月期で1,635ドル。その差460ドル。
金相場下落の根拠にはQEの終了見込みが、プラチナ相場上昇の根拠には好調が続く自動車販売に対する供給不足が挙げられます。

過去、金とプラチナの価格差が400ドル以上開いたのは、2011年初旬、金が1,300-1,400ドル、プラチナが1,800ドル近辺で推移していた頃以来。その後、金価格が急騰し、金バブルの時期へと進んだわけで、もし、見通しどおりなら、2011年以前の状態へ戻ることになります。
時代も変わり、テーパリングは先送りへ、ハイブリッドカー人気も高まり、状況も変化し続ける今後、金との連動相場に決別し、プラチナだけが大きく上昇していくことになるのでしょうか。

NY市場、金相場は1.22%の反発。終値での1,350ドル台は9月19日以来。10月16日以降は堅調推移が継続中。上値目標1,410ドル台へはまだ開きがあり、適度な押し目も必要、目先は1,370ドル付近がポイントに。サポートラインは1,320-30ドル。

NYプラチナ・日足チャート 2013/9/27 - 10/24
プラチナも1.15%の反発。90日移動平均線がサポートラインとなって反発すると前日下落分をしっかりとカバー、2日前の高値を超える力強さも。9日移動平均線が21日移動平均線をゴールデンクロス、明確な押し目を挟んだことで上方向への加速の兆しも。1,480ドル台が当面の目標地点。サポートラインは1,430ドル台。

ドル円は小幅ながら3日続落。上値は97円60銭台、下値は97円10銭台と狭い範囲での値動きに。本日現在97.34円に位置する200日移動平均線との攻防が続く状態も流れはやや円高方向へ。2日連続で安値97円10銭台をつけ、今朝もまた97円10銭台まで下落。96円台後半までの下落リスクは高まって来た様子。
※参考:金プラチナ相場とドル円10/24 NY市場終値とチャート

国内、金価格は0.67%反発。90日移動平均線がサポートラインの役目を果たし、前日下落分を取り戻すまであと一歩。上向きのトレンドを維持し、サポートラインは4,350円に切り上げ。4,420円近辺の目標水準到達は時間の問題か。懸念材料は、円高。
週間では、+59円(+1.37%)で2週続伸。

プラチナは0.51%の反発。4,730円台で水平移動し始めた90日移動平均線が軽めの抵抗帯となったことで新たなレンジを形成中。下方向は4,660円、上方向へは4,740円が重要な節目に。週明け早々に上抜けなら大幅上昇の可能性も。懸念材料は、円高。
週間では、+24円(+0.51%)となり3週続伸。
※参考:金プラチナ国内価格10/25とチャート

2013年10月25日(金)時点の相場
国内金4,380 円 10/25(金) ▲29(0.67%)
国内プラチナ4,692 円 10/25(金) ▲24(0.51%)
NY金1,350.3 ドル 10/24(木) ▲16.3(1.22%)
NYプラチナ1,456.2 ドル 10/24(木) ▲16.6(1.15%)
ドル円97.28 円 10/24(木) ▼0.10(0.10%)

10/24(木)のその他主要マーケット指標

ドル安vs円安 10/26(土)

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今後の米FOMC予定 10/24(木)

テーパリング先送り観測にやや過剰反応気味の金相場 10/23(水)

1ヶ月半ぶりの米雇用統計よりも90日移動平均線との攻防 10/22(火)


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