金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

今後の米FOMC予定

更新日:2013年10月24日(木)

ドル売り圧力が強まったり、リスク回避傾向が強まる度に、ドル円相場は円安圧力との鬩ぎ合いで、少しづつ円高方向へと押される展開が続きます。ドル円相場は今年年末にかけて再び上方向、ドル高円安方向へと向かうといった予想が衰退し始めています。ドル高円安のサポート材料となるテーパリング(QE縮小)見込みが年内から年明け以降へとずれ込み始めているのが主な要因。そこに加えてイエレン次期FRB議長就任、米財政問題を巡る政治リスクなどもドル安方向への支援材料となってしまっています。

当面のFOMCの予定を見ると、
今月29-30日、ここは間違いなくスルー。
12月17-18日、9月のFOMCでテーパリング見送り以降、最も有力視されたタイミング。しかし直前13日には超党派予算委員会による財政改革協議期限、2014年1月15日の政府予算期限を控え、財政問題再浮上の懸念と労働市場の回復鈍化により可能性はかなり低下。
1月28-29日、バーナンキ議長最後のFOMC。予算問題や2月1日のイエレン議長就任、2月7日の連邦政府債務上限の期限なども控え、ここも難しそうな状況。
3月18-19日、イエレン議長体制となって初のFOMC。現時点ではかなり有力。しかし、債務上限問題は期限のずれ込みなどの不透明要因もあり。

なお、いずれの場合でも労働市場の改善やインフレ率の上昇などが必須条件ということも考慮すると、QE縮小どころか拡大も、縮小は4月か、という声も聞かれる程で、テーパリング開始は少なくとも来年3月以降となる可能性はかなり高そうです。
ドル安圧力がそこまで続くのなら、ドル円相場が上昇するためには、今年前半のような円安圧力が高まるしかありません。
日銀の追加緩和や成長戦略への期待とプレッシャーも徐々に高まりそうです。

NY金・日足チャート 2013/9/26 - 10/23NY市場、金相場は3日ぶりに0.64%の小反落。円高と日本株の大幅安の流れとは無関係に小動き。調整と言える程の下落はなく、重要な節目1,330ドル近辺がレジスタンスからサポートラインへと変化しつつあるようにも。上値目標1,410ドル台を目指す短期上昇トレンド。

プラチナも0.77%の反落。6日ぶりの下落となったことで、それなりの調整幅に。1,435ドルの90日移動平均線がサポートに。その下1,425ドル近辺も過去の重要な節目でサポートライン候補。当面の上値目標は1,480ドル台。

為替はリスクオフ傾向が強まり、ドル高円高、資源国通貨安の流れに。ドル円も0.77%の下落で2日続落。中国の金融引き締め懸念報道と上海株の下落を背景に大きく売られた日経平均に追随するように、正午以降に急落すると2週間ぶりの97円台前半へ。一時97円10銭台まで下げて、円高方向への下落メド96円台後半がチラつくなか、97円30銭に位置する200日移動平均線に引っ掛かって下げ止まったような形。
※参考:金プラチナ相場とドル円10/23 NY市場終値とチャート

国内、金価格は1.18%の反落。7日ぶりの下落となったことでしっかりめの調整。サポートライン候補の90日移動平均線をわずかに下回ったところ。この付近で反発して上値目標4,420円付近まで上昇、というのが典型的な上昇パターン。為替の円高圧力が増すに連れてその確率は低下。

プラチナは1.41%の大幅反落。こちらは90日移動平均線がちょうどレジスタンスラインとなって、ようやく一服感。現在の4,650-4,750円付近は7月から8月前半にかけても長い時間過ごした居心地のいい水準。この近辺でまた新たにレンジ形成の可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格10/24とチャート

2013年10月24日(木)時点の相場
国内金4,351 円 10/24(木) ▼52(1.18%)
国内プラチナ4,668 円 10/24(木) ▼67(1.41%)
NY金1,334.0 ドル 10/23(水) ▼8.6(0.64%)
NYプラチナ1,439.6 ドル 10/23(水) ▼11.1(0.77%)
ドル円97.38 円 10/23(水) ▼0.75(0.77%)

10/23(水)のその他主要マーケット指標

1年後の金相場は1,200ドル割れ、プラチナは1,600ドル超え? 10/25(金)

今後の米FOMC予定 10/24(木)

テーパリング先送り観測にやや過剰反応気味の金相場 10/23(水)

1ヶ月半ぶりの米雇用統計よりも90日移動平均線との攻防 10/22(火)

鍋底からの反発続く国内プラチナ価格 10/21(月)


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