金プラチナ短期相場観
桜の季節に景気も回復へ?
更新日:2014年3月27日(木)
日本国内では桜の開花が始まり、東京の見頃は4月1日頃とか。桜の季節とともに景気回復基調も強まり、第2四半期に向けて加速、と都合よく行くのかどうか。
桜の季節に消費増税という最大のリスクが重なる日本では、相変わらず日経平均の低調ぶりが続き、今朝も前日比150円安と重苦しい状況が継続。
第1四半期末を迎え、やや流れが変わりつつあるようにも見える市場の2月以降の騰落率推移を見てみると、
足元の下落でこれまでの上昇分を大きく帳消しにした金相場は+3.5%となり上昇率2位へと陥落。変わって1位となったのはNYダウ。最近の横ばい推移で+5.8%を維持。今後の米景気回復を先取りした動きかもしれません。
変動率も低下し、相変わらず低調なドル円はこの2ヶ月間で1%上昇。もっと低調な日経平均はマイナス圏を抜け出せず1%の下落。
年初来騰落率を比較してみると、金は8.41%上昇とまだ好調を維持し、ドル円も-3.11%と低調ぶりを維持、日経平均は-11.14%と下落率が突出した状態が続きます。
欧米株が小幅変動となっているのとは対象的。
米国では、寒波の影響に振り回された第1四半期を終えて、第2四半期の景気回復と成長加速が期待されます。
ワシントンの桜の見頃は例年の3月末から今年は遅れ気味で、4月8日~12日頃とも。
4月4日の雇用統計を経て、翌週にかけて訪れる桜の見頃とともに米景気回復の兆しが鮮明となって行く可能性もありそうです。
NY市場、金相場は0.61%の反落。米耐久財受注の好結果に反応した訳ではないものの、好調な経済指標が出始めることによって今後の利上げ時期前倒しへの警戒感がじわじわと進む現状を反映するような下落基調。今朝、早朝の時間帯には1,300ドルの大台を一瞬割れる1,299ドルまで下げる展開となり、目標水準1,300ドル近辺にしっかりと到達。既に2日前から1,300ドル台には到達し、目標水準到達後の小動き状態となっており、この近辺での底堅さも見られる状況。
プラチナ相場は1.01%安の3日続落で2月11日以来の水準へ。安値では1,401ドルをつけて目標水準1,400ドル近辺に到達。1,409ドルで水平状態の90日移動平均線をいったん下抜けたものの今朝には1,410ドル近辺へと戻す動きも。目標水準に到達したことでそのわずか上の90日移動平均線がサポートラインとなることに問題はなさそう。
ドル円は0.24%反落。オバマ大統領のロシアへの制裁強化発言を受けて明け方には102円台前半から101円台後半へ、しかし今朝は再び102円台方向へ。101.30-103.30円のレンジ内で方向感のない状態が継続。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/26終値とチャート
国内金価格は0.98%の反落。下値目標水準4,490円近辺に到達したことで下落ペースにやや減速感も。しかし4,375円近辺の90日移動平均線からはまだ距離を置き、9日移動平均線が21日移動平均線をデッドクロスし、もう一段の下落の可能性も。
プラチナは1.01%の大幅安で4日続落。プラチナの特徴である一方的な流れがとまらず2月12日以来となる90日移動平均線割れ。このまま下値目標水準となる4,750円近辺までは減速しない可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格3/27とチャート
- 2014年3月27日(木)時点の相場
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国内金 : 4,463 円 3/27(木) ▼44(0.98%) 国内プラチナ : 4,807 円 3/27(木) ▼49(1.01%) NY金 : 1,303.4 ドル 3/26(水) ▼8.0(0.61%) NYプラチナ : 1,406.5 ドル 3/26(水) ▼14.4(1.01%) ドル円 : 102.01 円 3/26(水) ▼0.25(0.24%)
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