金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

ボジョレー・ヌーボーとドル円相場

更新日:2014年11月20日(木)

ボジョレー・ヌーボーとドル円相場11月第3木曜日の今日は、ボジョレー・ヌーボーの解禁日。といっても最近は以前ほどの注目度はなく、もの珍しさも真新しさもやや色あせた感も否めません。もともと日本だけで異常に注目されていたこの解禁日。輸入量も年々減少しているらしく、今年の輸入量はピークだった2004年の6割程度とのこと。
ワイン人気の高まりに連れて、ボジョレー・ヌーボーの特別感はもはや消え失せてしまった様子です。

そんなボジョレー解禁日の今朝、ドル円相場は118円台に到達しています。ボジョレー・ヌーボーの人気がまだまだ高かった2007年以来の水準に到達し、ドル高円安の流れはまだまだ続きそうな勢いです。

長期レンジで見たドル円相場は、2012年末の79円台から現在の118円台まで、2年間かけて40円弱もの上昇(ドル高円安)となる、大相場を形成しています。
前回の長期上昇トレンドは2005年から2007年にかけての2年間で102円台から124円まで22円の上昇。
その前は、2000年から2002年にかけての2年間で102円近辺から135円まで33円の上昇。
これらのトレンドを大きく上回り、現在の流れは、21世紀に入って最大の長期上昇トレンドを形成中。

さらに遡ると、1995年から1998年にかけての3年間では80円近辺から147円まで67円もの大幅上昇となっていました。
この時以来のペースとなっている現在のトレンドが、これまでのペースであと1年続けば、3年間で60円の上昇となり、1995-98年の上昇トレンドに匹敵する、歴史的な大相場となる可能性すら出てきます。

変動相場制移行以来の超長期ドル安円高トレンドにも変化の兆しが見え始めます。
ボジョレー・ヌーボーと同様、長期的に見たドル円相場も、転換期を迎えている可能性がありそうです。

NY金・日足チャート 2014/10/21 - 11/1919日のNY金相場は0.27%の小反落。スイス国立銀行の金準備売却禁止の是非を問う国民投票の世論調査で賛成が38%となり、47%の反対を下回ったことに落胆する向きの売りで一時1,190ドル台半ばから1,173.9ドルまで急落。その後すぐに元の水準に戻したものの、引け後のFOMC議事要旨公表を受けて軟調推移、今朝時点では1,180ドル近辺まで下落。短期上昇トレンド維持も1,150ドル台後半から1,200ドルまでのレンジを形成中。

NYプラチナ・日足チャート 2014/10/21 - 11/19プラチナ相場は0.44%の反落。1,190ドル台から1,220ドルのレンジ内乱高下が続く状態から、終値ではレンジ下限維持もその後も軟調推移継続で今朝には1,180ドル台へと下限割れ。すぐにレンジ内回帰の可能性はやや低め、下方リスクが拡大し、当面の下値目標水準は今年最安値更新となる1,170ドル前後。

ドル円・日足チャート 2014/10/21 - 11/19ドル円相場は0.95%の大幅高で5日続伸。株安円安の流れ継続でFOMC議事要旨の内容に一時円高方向へブレる場面もあったものの、その後は米長期金利上昇にサポートされたドル高圧力も増した形で2007年8月14日以来、7年3カ月ぶりとなる118円台まで上昇。あまりにも早過ぎるドル高円安の流れに反落リスクへの警戒感も高まる状態も、少し長めの目標水準120円近辺も既に射程圏内へ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/19終値とチャート

20日の国内金価格は前日比-1円とほぼ横ばい推移。円安基調一服となり、ドル高に伴うNY金の反落により国内価格は相殺。短期トレンドは上向きながらも、4,800円付近は中期スパンで見た上限ライン候補。過熱感により、もう一段の調整が進んでもおかしくない状況。4,700円ラインまではサポートライン候補も見当たらない状況。

プラチナ価格も前日比-1円とほぼ値動きなし。マイペースの昇トレンドが緩やかに継続中。上値目標4,830円近辺を超えて、第2目標4,880円近辺まで上値を伸ばす可能性も継続。4,740円台のサポートラインを割れると流れ急変の可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格11/20とチャート

2014年11月20日(木)時点の相場
国内金4,802 円 11/20(木) ▼1(0.02%)
国内プラチナ4,821 円 11/20(木) ▼1(0.02%)
NY金1,193.9 ドル 11/19(水) ▼3.2(0.27%)
NYプラチナ1,199.3 ドル 11/19(水) ▼5.3(0.44%)
ドル円117.97 円 11/19(水) ▲1.11(0.95%)

11/19(水)のその他主要マーケット指標

解散は買いvs寒波の影響 11/21(金)

ボジョレー・ヌーボーとドル円相場 11/20(木)

消費増税先送りに賛否両論、それでも円安継続で国内金価格も上昇 11/19(水)

NYダウの団子天井リスクと増税先送り解散総選挙確定リスク 11/18(火)

GDPショック:7-9月期GDP速報値は-1.6%の大幅下振れ 11/17(月)


短期相場観~よく読まれた記事一覧

明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想

PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン

PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン


RSS金プラ短期相場観 RSSリーダーで金プラチナ短期相場観を購読


ページの先頭へ