金プラチナ短期相場観

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金投資ブーム再燃に向けた転換点へと近づく国内金価格

更新日:2016年2月8日(月)

金投資ブーム再燃に向けた転換点へと近づく国内金価格 2016年2月8日1月末の日銀金融決定会合では、「2%の物価安定目標に向けたモメンタムを維持することが必要」とするマイナス金利導入賛成派と「一段のマイナス金利引下げへの期待を煽る催促相場に陥る惧れがあり、金融機関や預金者の混乱・不安を高め、2%目標への理解が乏しい下で誤解を増幅する惧れがある」とした反対派が拮抗していました。
結果的には、反対派が危惧していたとおりの展開となった2月の第1週は大幅に株安・円高が進行することになりました。

対照的にNY金相場が大幅上昇となったことにより、国内金価格も水準を切り上げ、今後の大きな流れが変わるかもしれない、転換点に近づきつつあります。
2015年1月から1年余り続く中期下落トレンドの抵抗線は、今週4700円台前半を通過。そして、昨年高値5298円から今年安値4385円までの下落幅に対する38.2%戻しラインは4734円。
今週以降、4700円台前半をしっかりと上抜けるような展開となれば、右肩下がりの抵抗線を突破することとなり、昨年来の下落トレンドの流れが変化し始めるきっかけに。

同じように重要局面を迎えつつあるNY金相場の大きな流れが転換方向へと向かうことになれば、国内金価格は昨年来の下落幅の半値戻しとなる4800円台半ばを目指すような展開となる可能性も。
さらに、2%目標への理解が進み、そのモメンタムが高まることになれば、61.8%戻しとなる4900円台半ば付近に向けて、中期的な見通しはさらに上向きへ。5000円の大台がチラつき始めると盛り上がる、国内金投資ブーム再燃に向けた追い風となる可能性もありそうです。
と同時に、4700円台前半の水準上抜けに失敗した場合には、中期トレンド維持で再び安値更新へと向かうリスクも孕みます。

8日の国内金価格は前週末比+60円(1.29%)の大幅高となり、4営業日ぶりの反発。2月2日の4697円を上抜けて年初来高値を更新、昨年11月2日(4724)以来の高値水準に。時間外のNY金が1170ドル台から1160ドル台へとやや値を下げるなか、為替は円高一服状態で今朝は117円近辺での揉み合い状態からやや円安方向へ。水平状態からわずかに上昇の兆しも見られ始めた90日移動平均線(4590)を9日移動平均線がゴールデンクロス。21日移動平均線(4518)も90日移動平均線を上抜けてパーフェクトオーダー完成となる頃までは上昇トレンド維持が見込まれる状況か。当面の上値目標は4750円前後の転換点超え、サポートラインは4640円。

国内プラチナ価格は0.16%の小幅高で3営業日続伸。円高株安の流れが小康状態となり、切り返す動きも見られ、サポート材料に。ボラタイルな展開を終え、目先はゆるやかに反発する円安基調にも支えられる展開も。目標水準3710円台辺りを目指す流れ継続へ。9日移動平均線にサポートされつつあり、目先は3600円付近までがサポート水準候補に。
※参考:金プラチナ国内価格2/8とチャート

2016年2月8日(月)時点の相場
国内金4,702 円 2/8(月) ▲60(1.29%)
国内プラチナ3,655 円 2/8(月) ▲6(0.16%)
NY金1,157.7 ドル 2/5(金) ▲0.2(0.02%)
NYプラチナ903.7 ドル 2/5(金) ▼2.6(0.29%)
ドル円116.90 円 2/5(金) ▲0.13(0.11%)

2/5(金)のその他主要マーケット指標

米労働市場にも暗雲、労働市場情勢指数(LMCI)は急減速 2/9(火)

金投資ブーム再燃に向けた転換点へと近づく国内金価格 2/8(月)

強弱混在の雇用統計、ドル安の巻戻しにも円高、金は1170ドルへ 2/6(土)

FRBの追加利上げ根拠となる好調な労働市場にも減速傾向が 2/5(金)

ISM非製造業景況指数も急低下で米国経済減速懸念も急浮上 2/4(木)


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