金プラチナ短期相場観

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2月PCEデフレーターはシンメトリックなインフレ目標2%を突破

更新日:2017年4月1日(土)

個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)2017年2月米商務省が発表した2月の個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)は前年同月比+2.1%。1月の+1.9%からは0.2ポイント上昇し、3カ月連続の上昇となり、2012年4月(2.1)以来、4年10カ月ぶりの高水準。そして、FRBのシンメトリックなインフレ目標2%を遂に突破しました。
変動の激しいエネルギーと食品関連を除くコアPCEは市場予想の前年比+1.7%を上回る+1.8%。過去分の一部修正に伴い、上方修正された1月、2016年10月と並び2014年7月(1.8)以来、ほぼ2年ぶりの高水準となっています。
3月FOMCでの2017年末PCEインフレ見通し中央値の1.9%を早くも突破し、コアPCEインフレも見通しの1.9%にあと0.1ポイント。いずれPCEインフレに追随する形で見通し水準到達、そしてそう遠くない時期に2%到達も予想される状況となってきました。

symmetric inflation goal(シンメトリック(対称的)なインフレ目標)と表現した3月の声明文からは、いずれ近いうちに目標2%を超えることにはなるだろうけど、少しでも超えたからといってすぐに引き締めを行う必要があるとは考えてはいない、ということを案に示していたものと推測されます。
FRBにとってのシンメトリックなインフレ目標2%とは、2%を中心に、上下対称的な範囲で推移するようにコントロールしていく為の目標であり、2%弱を適正水準とみなすECBの非対称的なインフレ目標のように、2%を超えた場合には早期に引き締め方向へと舵を切る政策とは若干異なります。

これを裏付けるように、NY連銀のダドリー総裁は「今年あと2回の利上げは妥当」としながらも、「金融政策を引き締める緊急性は強くない」と発言していました。インフレ動向を注視しながら、行き過ぎとなる前には引き締めが必要と考えている様子です。

なお、過去の推移からは、コアPCEインフレが2%を超える時には、PCEインフレは2%後半から3%台へと上昇していました。
原油価格も50ドル前後での保ち合いとなっていることから、PCEインフレがこのまま一本調子で上昇を続けることも想定し難く、早期に利上げペースが加速するとも思えない状況です。

NY金・週足チャート 2016/10/10 - 3/3131日のNY金相場は0.18%の小幅高で4日ぶりの反発。前日からのドル高の流れを受けての軟調推移で時間外には一時10日ぶり安値となる1240ドル割れ、その後も1240ドル台前半での小動きからNY市場朝には2月PCEデフレーターの好結果に再度1240ドル割れ。しかしこれも一時的にとどまり、3月ミシガン大消費者信頼感指数の下方修正や、NY連銀ダドリー総裁の利上げを焦らない旨の発言などをきっかけにドル売りが強まったことを受けて1250ドル手前まで反発。日足レベルでは1260ドルから着実に上値を切り下げ、下値は1240ドル近辺で支えられる斜行三角保ち合いを形成中。下方向には1230ドル前後までは下げやすく、上方向には1260ドルの高値が徐々に遠くなる状況も、上抜けなら1280ドル超へと上値を伸ばす可能性も。
週間ベースではわずかに-1.2ドル(0.1%)で3週間ぶりの小反落、52週移動平均線が抵抗線となって反落の兆しも。月間では-6.6ドル(0.53%)で3カ月ぶりの小反落、20カ月移動平均線にサポートされて下ヒゲ十字線を形成、上昇基調再開の兆しも。

NYプラチナ・週足チャート 2016/10/10 - 3/31NYプラチナ相場は0.36%安となって4日続落。基本的には金に追随する流れでNY朝には半月ぶり安値となる940ドルまで下げて950ドルへと反発。しかし南ア政局不安と格下げ警戒感からランド安の流れがとまらないこともプラチナの上値を重くする要因に。目先は930ドル付近を下値目安とした軟調推移継続へ。当面の上限となる970ドルライン突破の場合には1000ドルの大台再トライも。
週間ベースでは-19.7ドル(2.04%)で3週間ぶりの反落。月間では-82.8ドル(8.03%)の大幅安で3カ月ぶりの反落、20カ月移動平均線割れ。

ドル円・週足チャート 2016/10/10 - 3/31ドル円は0.49%のドル安円高で反落。東京市場で10日ぶりのドル高円安水準となる112円20銭近辺まで上昇したところで失速、111円後半での揉み合いとなりつつあったNY市場では、NY連銀ダドリー総裁の今年あと数回の利上げを肯定しながらも利上げを焦る必要もないとの発言がハト派的に受け止められ、軟調推移となって111円20銭台まで下落。2.42%台まで上昇していた米10年債利回りが再び2.4%割れへと反落したこともドル売りを促進。112円台では上値が重く、112円半ばを目指した流れも少し手前で失速してしまった形となり、目先は112円から110円半ばまでの保ち合い形成へ。あらためて上限突破なら112円後半へ、下限割れの場合には安値更新で109円近辺も。
週間ベースでは+0.12円(0.11%)、3週間ぶりの小反発。月間ベースでは-1.40円(1.24%)で3カ月続落、20カ月移動平均線割れ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/31終値とチャート

2017年4月1日(土)時点の相場
国内金4,786 円 3/31(金) ▼6(0.13%)
国内プラチナ3,667 円 3/31(金) ▼15(0.41%)
NY金1,247.3 ドル 3/31(金) ▲2.3(0.18%)
NYプラチナ948.2 ドル 3/31(金) ▼3.4(0.36%)
ドル円111.36 円 3/31(金) ▼0.55(0.49%)

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