金プラチナ短期相場観

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国内金価格はNY金との連動フェーズ入りで反発基調スタート?

更新日:2018年3月26日(月)

NY金とドル円、国内金価格の騰落率推移 2018年3月26日前回利上げした昨年12月FOMCから1月初旬まで、NY金は大幅高となり、ドル円は横ばい推移。この結果、国内金価格はNY金との連動フェーズとなって大幅上昇しました。この後1月末まで、NY金はゆるやかな上昇フェーズを形成し、ドル円はドル安円高が進行し始める軟調推移。この結果、国内金価格は横ばい推移となりました。
1月末から3月後半までは、NY金は上下動を繰り返しながらも概ね横ばい推移、ドル円はドル安円高がさらに進行する展開。この結果、国内金価格は為替連動フェーズとなって下落基調が進行しました。
そして、今年最初の利上げを決定した3月FOMCを境にNY金は再び反発基調に転じた可能性があります。為替のドル安円高フェーズはまだ続いている可能性もありますが、国内金価格は昨年12月後半と同様、NY金との連動フェーズ入りし、反発基調がスタートした可能性もありそうです。

国内金価格の昨年12月安値は4858円。この週のRSI(14)は30.3まで低下していました。12月安値を下回った2月末以降、RSIは最低でも40.8にとどまり、現時点では44.3。価格下落に対してRSIが下げ渋る逆行状態となって国内金価格反発をサポートする格好にもなっています。

26日の国内金価格は1.0%の大幅反発。円高圧力を上回る週末のNY金大幅上昇を受けて1月26日以来、2カ月ぶりに21日移動平均線(4852)超えにも成功、2週間ぶりの水準を回復し、底打ち反転の流れ加速の兆しも。目先、上値目標4920円近辺まで堅調に推移する可能性が優勢に。下値は4820円が当面のサポート水準となり、割り込んでしまうと流れは反転、下値再トライの目標水準は4750円前後まで。

NYプラチナとドル円、国内プラチナ価格の騰落率推移 2018年3月26日国内プラチナ価格も昨年12月後半からは上昇フェーズを形成していました。NYプラチナが大幅上昇し、為替が横ばい推移からゆるやかなドル安円高基調へと切り替わり始めた1月中旬まで、この流れは続きました。
しかし、1月後半以降はNYプラチナも軟調推移の展開となり、為替もドル安円高基調が継続。この結果、国内プラチナ価格の下押し圧力は倍増し、大きく水準を切り下げる展開を余儀なくされました。

国内プラチナ価格が12月安値3421円をつけた週のRSIは25.3まで低下していました。現在の価格は12月安値を下回ってはいませんが急接近中。RSIは現時点で40.1までの低下にとどまっています。価格が一時的に12月安値を下回った場合でも、RSIは12月の数値を下回らない逆行状態を維持することも十分に想定されます。
足下ではNYプラチナも下げ渋る様子も見られ、金に遅れる形で国内プラチナ価格も今後、NYプラチナ連動フェーズへと切り替わる可能性もありそうです。

プラチナ価格は0.32%安で続落。12月15日(3421)以来の安値水準となって2番底を形成、RSIも下げ渋りセリング・クライマックスを迎えつつある兆候も。ただし流れとしては12月安値を若干下回る3410円辺りまで、もう少しの下落余地も。反発方向へは3500円台が当面の抵抗水準となり、突破できれば3560円台辺りまでの上昇も。短期的には方向感が金と逆行する形となり、価格差は1441円まで急拡大、過去最大となった12月29日の1444円に次ぐ水準に。
※参考:金プラチナ国内価格3/26とチャート

2018年3月26日(月)時点の相場
国内金4,869 円 3/26(月) ▲48(1.00%)
国内プラチナ3,428 円 3/26(月) ▼11(0.32%)
NY金1,349.9 ドル 3/23(金) ▲22.5(1.70%)
NYプラチナ948.4 ドル 3/23(金) ▼0.7(0.07%)
ドル円104.74 円 3/23(金) ▼0.40(0.38%)

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