金プラチナ短期相場観

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5年連続上昇か、6年ぶりの4カ月続落か、4月の金価格攻防ライン

更新日:2018年4月2日(月)

国内金価格 週足チャート 2018年4月2日4月の国内金価格は昨年まで4年連続の上昇。今年も上昇月となれば5年連続。しかし、初日は反落スタート。下落して4月を終えると2012年3-6月以来、6年ぶりの4カ月続落となります。
6年ぶりの長期下落局面形成となるか、季節的な強みを生かして反発へと転じることができるか、この4月は重要な攻防局面を迎えることになります。

年初の高値から急角度で上値を切り下げてきた国内金価格の現在値としては、下落基調の20週移動平均線(4942)からの-4%乖離ライン付近となる-3.1%まで下げて反発、わずかに上昇基調を維持する52週移動平均線(4907)に上値を押さえられていったん反落。今月の上値抵抗線はちょうど52週移動平均線から20週移動平均線の中間を通過。4900円台前半の水準が反発に向けての攻防ラインとなります。

下方向には昨年3月安値4737円と昨年10月安値4757円、そして今年安値となった3月安値4792円とを結ぶラインが当面のサポートライン。下落基調を脱することができなければこの水準、4800円近辺が意識され、ここを下回ると一段と下降基調を強める20週移動平均-4%乖離ラインとともに水準を切り下げることになります。
4800円か4900円台か、4月の国内金価格は三角保ち合いからのブレイクをかけた攻防にもなりそうです。

連休明けのNY金は時間外でわずかに水準を切り上げて1330ドル付近での推移、為替は1ドル=106円20銭から30銭近辺での保ち合いスタート。
2日の国内金価格は0.21%安となって小幅に4日続落。21日移動平均線(4850)をゴールデンクロスした9日移動平均線(4862)を下回り、21日移動平均線にサポートされるかどうか、という状況に。3月の保ち合い水準に到達しており、下げ止まりやすいところだが。下方向には4820円が重要なサポート水準となり、ここを割れると今年安値更新へと向う確率は高まり、昨年7月安値圏となる4750円近辺までが次の下値目安に。上方向には4910円台が当面の抵抗水準、抜け出すと上昇トレンド加速で4950円台までの一段高も。

国内プラチナ価格 週足チャート 2018年4月2日プラチナ価格の昨年4月は下落、しかしその前3年間は連続で上昇。ただし過去10年間まで遡れば5勝5敗の五分。
現状としては1月高値から上値を切り下げ、その抵抗線の角度は金価格よりも急勾配。52週移動平均線(3618)を下回る20週移動平均線(3599)からの乖離率は-4.9%。先週までは2週連続で-5.0%、ほぼ-5%乖離ライン上でのバンドウォーク状態となっています。
そして2016年10月安値3352円と2017年12月安値3421円とを結ぶラインをわずかに下抜けています。

保ち合い傾向の推移が続く2016年後半以降、20週移動平均線からの乖離率が上下5%を超えるのは稀であることから、いつ反発してもおかしくはない状態、とも言えそうですが、次のサポートラインとしては2016年1月安値3334円と10月安値3352円を結ぶラインを意識せざるを得ません。

4月のプラチナ価格の攻防ラインとしては、下値は3400円割れ、3300円台後半の水準が意識され、反発方向には3500円台を回復するまでは、年初来の急落局面継続中との見方が続くことになります。

2日のプラチナ価格は0.17%の小幅続落。今年安値をわずかに更新し、昨年安値となった12月15日(3421)以来の安値水準となり、2番底を形成。しかし安値圏での三角保ち合い下方ブレイクに伴う下落基調がゆっくりと進行し始めた可能性が高まり、当面の下値目安は3360円台辺りまで。2016年のダブルボトムに続く3400円割れとなって3番底をつけに行く可能性。ただし、日足のRSIは3月から下げ渋る逆行状態となり、NYプラチナも時間外で940ドル台へと反発の動きも見られ、早々に巻き戻しの展開にも。切り返して3450円台を上抜けた場合には短期トレンド好転で反発基調へ、当面の上値目標は3540円台辺りまで。
※参考:金プラチナ国内価格4/2とチャート

2018年4月2日(月)時点の相場
国内金4,853 円 4/2(月) ▼10(0.21%)
国内プラチナ3,423 円 4/2(月) ▼6(0.17%)
NY金1,327.3 ドル 3/29(木) ▼2.7(0.20%)
NYプラチナ932.6 ドル 3/29(木) ▼8.2(0.87%)
ドル円106.28 円 3/30(金) ▼0.25(0.23%)

3/29(木)のその他主要マーケット指標

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PCEサービス価格は1年ぶり高水準、商品価格は低迷続く 3/30(金)

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