金プラチナ短期相場観

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離職率と転職者の賃金上昇が牽引する平均賃金上昇率

更新日:2018年9月21日(金)

離職率と転職者の賃金上昇率 2018年8月米労働省が発表した8月の雇用統計では、平均時給の上昇率が前年比+2.9%と9年ぶり高水準となり、賃金上昇率加速の兆しとなっていました。アトランタ連銀が発表する賃金上昇トラッカー(個人時給の前年比中央値の3カ月平均)でも、8月は前年比+3.5%で11カ月ぶりの高水準となっています。

賃金上昇トラッカーのセグメント別のデータでは、転職者の賃金上昇率が8月に3.6%。非転職者の上昇率は3.3%。今年3月には転職者が4.4%、非転職者は2.7%までその差が拡大した時期もありました。過去の推移からも、賃金上昇率が上昇する時期には転職者の上昇率が非転職者のそれを大きく上回り、その差は拡大してきました。逆にリセッションの時期など、賃金上昇率が低下する時期には転職者と非転職者の賃金上昇率格差は縮小し、ほぼ同水準で下降してきました。

先週、米労働省が発表したJOLTS労働異動調査で、自発的な退職者の割合を示す離職率は7月に2.4%へと上昇し、2001年4月(2.4)以来17年3カ月ぶりの高水準となっています。
離職率の回復目安とされた2.1%には2015年後半には到達していましたが、その後2017年までは2.2%程度までの水準で横ばい傾向となっていました。それが2018年に入って上昇基調が強まった状態となっています。

離職率が上昇すると賃金上昇率も上昇し、離職率が低下すると賃金上昇率も低下基調となり、離職率は賃金上昇率の先行指標のような関係性にあります。
最近では、離職率と賃金上昇率の間にやや乖離が発生しているようにも見えます。
賃金上昇率が今後さらに加速していくか、もしくは離職率が反落するかのどちらかが想定されそうです。
また、足下では転職者と非転職者の賃金上昇率格差が急縮小しており、賃金上昇率低下のサインのようにも見えなくもありません。

NY金・日足チャート 2018/8/16 - 9/2020日のNY金相場は+3ドル、0.25%の続伸。8月29日(1211.5)以来3週間ぶり高値。NYダウが1月26日以来、8カ月ぶりに最高値を更新し、S&P500も最高値更新と米株主導のリスクオン。為替では欧州通貨や新興国通貨などが買われて円売りドル売り。25日にも米欧通商協議を行うとの報道で欧米間の貿易摩擦懸念後退の思惑からユーロ買いが急進。ユーロドルは節目の1.17ドルを超えて3カ月ぶりのユーロ高ドル安水準となり、ドルインデックスは節目の94ポイントを割り込んで3カ月ぶりの低水準。ドル売り基調にサポートされるNY金の上値は1210ドル台前半まで、と限定的。ユーロ高ドル安基調がさらに進行することになれば、抵抗感の強い1210ドル半ばの水準を突破する可能性も。そうなれば7月以来、2-3カ月ぶりの1250ドル台、という展開にも。ただし次週のFOMCを控えて逆回転への警戒感も残るところ。

NYプラチナ・日足チャート 2018/8/16 - 9/20NYプラチナ相場は+12.3ドル、1.5%の大幅高で4日続伸。8月3日(836.9)以来、1か月半ぶりの高値水準に。欧州でのリスク緩和と新興国通貨の買い戻しも進行し、南アランドも対ドルでは1カ月ぶりのランド高水準。安値圏での保ち合い上抜け後の上昇トレンドの勢いはとまらず、RSIはやや買われ過ぎを警戒する70ポイントに到達。RSIが70台となるのは今年高値をつけた1月25日(74.9)以来、8カ月ぶり。金との価格差は377.1ドルとなり、3月21日(370.9)以来半年ぶりの水準までまで急縮小。NY金も保ち合い推移から上抜けるようだと目標水準850ドルへの想定外の早期到達も。

ドル円・日足チャート 2018/8/17 - 9/20ドル円は20銭程のドル高円安となって0.2%の反発。ドル安の流れで上値が重く、ユーロ高が強まった欧州時間には112円00銭台まで下押し。新規失業保険申請件数が48年10カ月ぶり低水準となり、8月には低調となっていたフィラデルフィア連銀製造業景況指数が9月は予想を上回る22.9へと大幅反発したことも好感されて下げ渋ると、米株の堅調推移にも支えられて112円50銭台まで上昇。7月18日(112.87)以来、2カ月ぶりのドル高円安水準に。次週24日には2回めの日米貿易協議も予定され、26-7日のFOMC、月末月初の米指標も含めて波乱がなければ113円台を目指す堅調な流れがもう一段進行しそうな状況に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/20終値とチャート

21日の国内金価格は+30円、0.65%高となって3日続伸。8月2日(4688)以来、7週間ぶり高値水準となり、短期上値目標4680円台に到達。ゆるやかながらもやや一方的な上昇基調が続いたことでRSIは71.1まで上昇。70を超えるのは4月高値をつけた日の翌日、4月20日(75.4)以来5カ月ぶりのこと。通常なら一服感も生じやすいところも、円安ドル安でドル円は緩やかな円安基調、NY金は保ち合い推移ながら上抜けトライの兆しも見られ、反落リスクとともに一段高への可能性も。次の上値目安となりやすいのは4月からの下落幅の半値戻しとなる4720円台。
週間ベースでは+40円(0.86%)で続伸。

プラチナ価格は+62円、1.96%高となり、3日連続1%超の大幅続伸。7月13日(3265)以来、2カ月ぶりの高値水準。RSIの70台到達は4月25日以来5カ月ぶり、90日移動平均線(3214)を上抜けるのは2月27日以来7カ月ぶり。中期的な上値目標と想定していた今年の下げ幅の38.2%戻し(3267)と7月高値(3265)付近にも手が届きそうな水準に。NYプラチナのもう一段の上昇余地によるサポートでさらなる買われ過ぎ進行の可能性とともに、急反落警戒感も高まる状態に。
金との価格差は1449円となり、4月2日(1430)以来5か月半ぶりの水準へと急縮小。
週間ベースでは+132円(4.26%)の大幅続伸。2017年1月第1週(+209円、5.74%)以来、1年8カ月ぶりの大幅上昇。
※参考:金プラチナ国内価格9/21とチャート

2018年9月21日(金)時点の相場
国内金4,680 円 9/21(金) ▲30(0.65%)
国内プラチナ3,231 円 9/21(金) ▲62(1.96%)
NY金1,211.3 ドル 9/20(木) ▲3.0(0.25%)
NYプラチナ834.2 ドル 9/20(木) ▲12.3(1.50%)
ドル円112.49 円 9/20(木) ▲0.22(0.20%)

9/20(木)のその他主要マーケット指標

合意なき離脱懸念再燃、ポンド急落でユーロ安ドル高、金反落 9/22(土)

離職率と転職者の賃金上昇が牽引する平均賃金上昇率 9/21(金)

住宅着工件数は8月に急増も長期平均には届かず 9/20(木)

高水準のNAHB住宅市場指数は11カ月ぶり低水準で横ばい 9/19(水)

9月NY連銀製造業景況指数は堅調維持も5カ月ぶりの水準へと減速 9/18(火)


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