金プラチナ短期相場観

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プラチナ価格は9年半ぶり急反発で4年越しの下降チャネル脱出へ

更新日:2019年10月28日(月)

国内プラチナ価格・月足一目均衡表 2019年10月28日国内プラチナ価格は10月28日時点で前月末から75円上昇。残り3日間で3440円を下回らなければ5カ月続伸。5月末の2981円からここまで+534円、1カ月当たり100円超ずつ上昇してきたことになります。
5カ月続伸となれば、2010年4月(2009年10月から7カ月続伸)以来、9年半ぶり。世界金融危機からの回復局面以来の急反発局面を形成しています。

ただし、上値を見れば2015年10月高値4216円から先月、9月高値3584円まで、綺麗な抵抗線が形成されています。そして2016年1月安値3334円と2018年8月安値2911円とを結ぶラインが並行状態で推移し、広めのレンジで下降チャネルを形成している可能性もあります。

現状、歴史的安値水準となった3000円から3400円までの価格帯を抜け出し、近年では下から2番めの価格帯3400円から3800円までのレンジへと上方シフトしてきた状態ですが、目前には下降チャネル上限ラインが3500円後半から半ばへと推移してきます。
年末にかけて、4年越しの下降チャネル脱出に成功することができれば、中期トレンド転換後の来年にかけては次の節目となる3600円、雲の下限3660円台、さらには中期レンジ上限となる3800円の節目トライへのチャンスも訪れることになるかもしれません。

NYプラチナは先週末に1カ月ぶり高値943.9ドルまで上昇して上値トライ一服、930ドル付近まで反落した状態のまま週明け。小動きが続く為替は先週末の108円60銭台から70銭台へとわずかに堅調。28日の国内プラチナ価格はわずかに+3円、0.09%の小幅高で3日続伸。9月24日(3544)以来、1カ月ぶりの高値水準。直近7営業日で6日間上昇と一方的に水準を切り上げてきた流れもそろそろ失速気味。短期的には80%超の状態が続くRSIは既に買われ過ぎ、価格水準が現状維持でも明日には90%台へと跳ね上がることになり、反落警戒感も高まる状態に。9月保ち合い水準3400円台後半から3500円までのレンジが調整目安にもなりやすく、この範囲でとどまればいずれ上値トライ再開のチャンスも。

国内金価格・月足一目均衡表 2019年10月28日国内金価格は28日時点で前月末比+157円、急騰局面を形成していますが、意外にも9月が-4円と小幅反落となっていたために続伸ではなく、反発。それでも直近5カ月では4カ月が上昇で5月末の4857円からここまで866円の上昇。1カ月当たり170円超づつ水準を切り上げてきたことになります。
中長期レンジで見れば、4500円から5000円までが近年の主要レンジとなり、4800円以上なら高値圏、以下なら安値圏。5000円超えは一時的な買われ過ぎ圏、という状態にもなっていました。
ところが今年、その買われ過ぎ圏の上限5300円を突破してさらに一段高の状態が続いています。
価格帯としては、5000-5300円のレンジの上に、5300-5600円のレンジが新たに形成された状態にもなっていましたが、さらに5600円超の水準で新たなに追加レンジの模索状態に入ってきた様子です。月足から日足まで三役好転状態が続く国内金価格のサポート水準候補としては、日足一目均衡表の転換線でも5685円、基準線で5645円。この程度までの調整なら、いつ入ってもおかしくはない状況です。

28日の国内金価格は+15円、0.26%高で3日続伸。週をまたいで2日連続で近年最高値を更新。1520ドルまでの急反発も行って来いとなったNY金は週明けも1500ドル台を維持し、小動きながらも堅調な為替も合わせて国内金価格をサポート。高値更新で一段高の状態となり、FOMC後には見通し動向次第で急反落も警戒されるものの、短期的には三角保ち合いブレイクの勢いで5750円近辺の上値目標まで、もう少しの上昇余地も。
※参考:金プラチナ国内価格10/28とチャート

2019年10月28日(月)時点の相場
国内金5,723 円 10/28(月) ▲15(0.26%)
国内プラチナ3,515 円 10/28(月) ▲3(0.09%)
NY金1,505.3 ドル 10/25(金) ▲0.6(0.04%)
NYプラチナ933.3 ドル 10/25(金) ▲8.2(0.89%)
ドル円108.66 円 10/25(金) ▲0.05(0.05%)

10/25(金)のその他主要マーケット指標

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