金プラチナ短期相場観

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ミシガン大消費者信頼感は半年ぶり高水準で回復への兆しも

更新日:2020年9月19日(土)

ミシガン大消費者信頼感指数 2020年9月ミシガン大消費者信頼感指数の9月速報値は78.9。市場予想の75.0を大幅に上回って8月の74.1からも急騰、2ヵ月続伸で3月(89.1)以来半年ぶりの高水準。8年4ヵ月ぶり低水準へと急落した4月の71.8を大底に6月の78.1まで反発後はこの範囲で底値保ち合いを形成していた状態から、ようやく抜け出し始めて回復基調加速への兆し、となる可能性を示した格好です。
ただし、水準的にはコロナ前、2月の101.0と比較すると8月時点でも-22.1ポイントと低迷状態は続きます。

前年比で見ると、3月以降7ヵ月連続の前年割れ。5月の前年比-27.7ポイントを大底に4月から7月までの4ヵ月連続で前年比-20超と低迷が続いた状態から、8月の-15.7を経て9月速報では-14.3ポイント。回復軌道へと動き出した、可能性は見られます。

現況指数も期待指数も同じような推移となり、いずれも半年ぶりの水準へと反発基調ながら、2月との比較では大きな開きがある状態。
また、インフレ期待は1年後が8月の3.1%から2.7%へと急低下。11年ぶり低水準となった4月(2.1%)以来、5ヵ月ぶりの低水準。5年先のインフレ期待も直近5年での最高値2.7%から2.6%へと低下。FOMCでのインフレ見通し引き上げには反し、低金利長期化見通しに影響された格好にも。

コンファレンスボード発表の消費者信頼感指数では8月時点まででロックダウン・ピークの5月を下回り、ミシガン大の指数よりもコロナ前との格差も大きく、消費マインド低迷の深刻度も大きい状態となっていました。
大統領選まで残り1ヵ月半、ワクチン開発進展状況にも一喜一憂する状況が続くなか、ミシガン大の9月確報値を含めて今後の消費マインド回復基調の動向も、市場のマインドを大きく左右することになりそうです。

NY金・日足チャート 2020/8/14 - 9/1818日のNY金相場は+12.2ドル、0.63%の反発。16日FOMC前のNY朝につけた9月2番めの高値1980ドル台から、FOMCを経て17日NY朝の安値1940ドル割れまで足掛け2日、24時間で40ドル超の大幅調整となったところからの自律反発で半値戻し。1950ドル付近で時間外をスタートし、ロンドン市場で1960ドルを回復するとNY朝には1950ドル付近までの押し目をはさんで一時1960ドル台後半まで上昇も、NY引け後には1960ドル割れへ。9月のミシガン大消費者信頼感指数は好結果となったものの、発表後のドル安の流れにサポートされ、しかし米長期金利は反発の流れ継続で上値も重かった、という展開に。最初のブレイクポイント候補FOMCを通過したことで、目先しばらくは1940ドル台から1970ドルまでの主要レンジを維持しながら、もう一段の日柄調整継続か。ただし、ブレイクとなればその方向へ80ドル程度の大幅変動となる可能性も。
週間ベースでは+14.2ドル、0.73%の小幅続伸。

NYプラチナ・日足チャート 2020/8/14 - 9/18NYプラチナは+7.6ドル、0.82%高で3日ぶりの反発。9月高値となった16日高値989.5ドルから、FOMCをはさんで17日NY市場でつけた安値925ドルまで60ドル超の急落後、18日のロンドン市場では950ドルまで、25ドルの自律反発。しかし、この日のNY市場にかけては戻り売り再開、午後には930ドルまで反落。日足レベルでは880ドル台から980ドル台までの広めのレンジ下限を930ドルへ切り上げ、レンジを上半分に縮小しようかという形も、週後半3日間の実態はデッド・キャット・バウンスを形成して下値警戒感も高まる状態。20日移動平均線(933.7)との攻防状態で週末。次週、20日線がサポートとはならず930ドル割れへと向かえば9月安値圏880ドル前後までが下値目安に。
週間ベースではわずかに-1.1ドル、0.12%の小反落。

ドル円・日足チャート 2020/8/17 - 9/18ドル円は15銭のドル安円高、0.14%安となって5日続落。5日続落以上は7月以来、2ヵ月ぶりで今年6度め。東京午前に戻り高値104円80銭台、欧州時間に戻り売り、ドル安円高の流れで104円20銭台まで下落。安値では7月31日(104.19)以来の安値となり、ここで反発できればダブルボトム形成への可能性も。NY時間には反発の流れで104円60銭付近まで上昇。次週、反発の流れ継続で底打ちできるか、パターン化されつつある東京時間での戻り高値からの戻り売り再開で下値トライ継続か。東京市場が休場となることから、後者優勢か。3月安値から高値の76.4%戻し103円60銭台近辺を目標に下値トライ継続へ。東京市場の平日2連休のため、行き過ぎの展開となれば3月安値までの全戻し、半年ぶりの二番底をつけに行くような展開となる可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/18終値とチャート

2020年9月19日(土)時点の相場
国内金7,186 円 9/18(金) ▼36(0.50%)
国内プラチナ3,461 円 9/18(金) ▼70(1.98%)
NY金1,962.1 ドル 9/18(金) ▲12.2(0.63%)
NYプラチナ938.5 ドル 9/18(金) ▲7.6(0.82%)
ドル円104.57 円 9/18(金) ▼0.15(0.14%)

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