金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

長期金利上昇の兆しで上値を押さえられ始めた金価格

更新日:2020年10月8日(木)

NY金×米10年債利回り 2020年10月7日米10年債利回りは9月末の0.65%台から、10月7日には0.79%台まで上昇し、6月上旬以来4ヵ月ぶりの高水準となっています。
今年8月上旬、NY金が過去最高値を更新した時期、米10年債利回りは0.50%台の過去最低を更新し、その後は上昇傾向に。

足下の急上昇局面では、米大統領選に向けてバイデン氏優勢との見方が強まる状況に同調しているようにも見えます。
トランプ氏なら株高、バイデン氏なら増税で株安、との見方が以前は優勢にもなっていたようですが、最近のトランプ大統領の言動には嫌気と失望を覚える向きも増えた様子も見受けられます。
バイデン氏の増税も時期や対象への配慮もあり、大規模公共投資による景気刺激策を好感する見方も増えつつあるようにも見えます。

大統領選に向けた不透明感を払拭し、トランプ大統領を諦めて、バイデン政権への期待感へと傾斜し始めた市場はリスク選好ムードを強め、利回り上昇の流れがやや強まり始めた様子です。
1ヵ月後の投票結果とともに、現状の流れが当面続くのかどうかは、まだまだ予断を許さない状況ではありますが。

NY金・日足チャート 2020/9/2 - 10/77日のNY金相場は-18.0ドル、0.94%の続落。トランプ大統領の追加景気対策協議停止指示を受けて、前日NY引け後に米株とともに急落し1880ドル付近まで水準を切り下げていた状態からは10ドル程反発した状態に。米株急落を嫌気したトランプ大統領のツイート連発でこの日は時間外から米株とともに反発の流れ、航空会社向けの雇用支援や中小企業向け支援など個別の財政出動には前向きな姿勢を示したことが好感され、サポート材料に。しかし株価との連動は長くは続かず、アジア時間に1902ドルまで上昇したところで頭打ち、米長期金利上昇も重しとなってNY市場では1880ドル台前半まで反落する場面も。1900ドル割れに伴う下値目安1880ドル近辺には前日NY引け後に到達し、この日も時間外に一時1877ドルまで下落して下値を再確認したような格好にも。ただ、上値も1900ドルの大台ラインがレジスタンスに切り替わってしまった可能性への警戒感も。目先、中期上昇トレンドをサポートする90日移動平均線(1878.0)を下限に1900ドルの大台回復できるかどうか。

NYプラチナ・日足チャート 2020/9/2 - 10/7NYプラチナは-3.5ドル、0.4%の続落。890ドルの節目割れに伴う下値目安860ドル近辺には前日NY午後に到達し、時間外には855ドルまで下げてしばらく下げ渋って徐々に反発基調へ。しかし、アジア時間につけた高値は870ドル台半ばまでにとどまり、ロンドン・NY市場にかけては860ドル台後半を中心に小幅揉み合い状態へと収束。目先は860ドル前後から水平状態の200日移動平均線(879.0)までを主要レンジに方向感を含めて仕切り直し。

ドル円・日足チャート 2020/9/3 - 10/7ドル円は30銭余りのドル高円安、0.31%の反発。景気対策協議を巡るネガティブ・ツイートを挽回するため、トランプ大統領が一部の分野を対象とした景気対策案を支持する姿勢を示したことで、東京時間からリスク回避の巻き戻しの流れがゆるやかに進行。為替市場では欧州時間から円安ドル安の流れが急速に進行し始め、ドル円では円安優勢、上値を押さえられ続けた105円70銭台を突破したことで急騰すると一時106円10銭台まで上昇。日足では6月高値からの抵抗線、さらに9月高値からの抵抗線も上抜けた形となり、ドル高円安方向への流れが進行し始めた様子も。目先、90日移動平均線(106.39)を上抜けることができれば200日移動平均線(107.49)付近までが上値目標に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/7終値とチャート

8日の国内金価格は+50円、0.72%の反発。24時間前と比較してNY金は反発し、久々に一定幅の円安進行となったことを受け、10月安値更新に伴う下値目安6930円前後に向けた下値トライを諦めて切り返し。昨年来の中期強気トレンドをサポートしてきた上昇軌道の90日移動平均線(6972)割れも回避。戻り売り再開リスクも後退し、短期トレンド好転への希望も回復。7100円台の節目との攻防へと向えば徐々に地合い回復、節目を突破できれば一段高の展開で短期上値目標は7180円近辺まで。逆に6970円割れへと10月安値更新となれば戻り売りへのリスクは再拡大、9月安値も更新へ、6880円辺りまでが下値目安に。

プラチナ価格は+52円、1.63%の反発。短期下値目安3200円前後にしっかり到達して下げ止まっての自律反発。3%まで急拡大した90-200日移動平均線(3288-3286)からの下方乖離率は1.4%台まで縮小。中期的に重要なラインとの攻防は続き、これを上抜けできれば3320円台の節目との攻防へ。これも上抜けると3400円台回復が次の目標に。下方向には3180円を割れると9月安値3130円台が意識される展開に。
※参考:金プラチナ国内価格10/8とチャート

2020年10月8日(木)時点の相場
国内金7,026 円 10/8(木) ▲50(0.72%)
国内プラチナ3,240 円 10/8(木) ▲52(1.63%)
NY金1,890.8 ドル 10/7(水) ▼18.0(0.94%)
NYプラチナ866.8 ドル 10/7(水) ▼3.5(0.40%)
ドル円105.96 円 10/7(水) ▲0.33(0.31%)

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