金プラチナ短期相場観

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ミシガン大消費者信頼感、11月はトランプ支持者の期待急落

更新日:2020年11月14日(土)

ミシガン大消費者信頼感指数 2020年11月ミシガン大消費者信頼感指数の11月速報値は77.0。市場予想の82.0を大幅に下回り、9月の81.8からも-4.8ポイントの急低下、4ヵ月ぶりの反落となって8月(74.1)以来3ヵ月ぶりの低水準。
前年比では5月の-27.7から9月には-12.8まで回復後、2ヵ月連続マイナス幅拡大となって11月は-19.8。コロナ前、2月の101.0と比較すると-24ポイント(23.8%)と低迷状態は続きます。

現況指数は85.8となって前月からはわずかに-0.1ポイント。大底となった4月の74.3から9月に87.8まで回復した後は続落。2月の114.8との比較では-29ポイント(-25.3%)。
期待指数は71.3。10月の79.2からは-7.9ポイントの急反落。4月の前月比-9.6ポイント以来、7ヵ月ぶりの急落。水準としては8月(68.5)以来3ヵ月ぶりの低水準ながら、5月と7月の65.9がダブルボトムとなり、ネックラインとなる6月の72.3を割り込んでしまった状態。2月の92.1と比較すると-20.8ポイント(-22.6%)。
現況はほぼ変わりませんが、今後への期待感は急速に低下しました。

大統領選後に行われた調査結果からは、共和党支持者の期待指数が大幅に低下したのに対し、民主党支持者は特に上昇した訳でもなかったようです。
コロナ感染への警戒感が強い民主党支持者は、バイデン勝利でも感染拡大を警戒して今後の消費マインド改善への期待感も高まらず、コロナ感染を気にしない共和党支持者(トランプ支持者)はトランプ敗北による今後の景気低迷を警戒しているようです。

NY金・日足チャート 2020/10/12 - 11/1313日のNY金相場は+12.9ドル、0.69%の続伸。1870ドル台での小康状態で時間外をやり過ごし、ロンドン市場からユーロ高ドル安の流れが強まった流れにもサポートされてNY朝にかけて急騰。米10月コアPPIが予想を下回り、11月のミシガン大消費者信頼感指数も予想を大幅に下回る低調な結果となったことなどもあり1890ドル台半ばまで、20ドル程の上昇。20日移動平均線(1898.0)にも届かなかったものの、1860ドルから1880ドルまでの小幅保ち合い上限突破に伴う短期上値目標1900ドルまであと少しのところまで接近し、一定の達成感からNY午後には1890ドル割れへと小反落。ワクチン相場一服となって急落後の安値保ち合いから反発方向へと動き出した格好ながら、1900ドル付近ではまだ上値も重い状態。目先は1900ドルの大台再トライの可能性と、これが上方向への攻防ラインとなる可能性も。下方向には1860ドルが当面のサポート、割れると1830ドル程度までの一段安へ。
週間ベースでは-65.5ドル、3.36%の反落。

NYプラチナ・日足チャート 2020/10/12 - 11/13NYプラチナは+12ドル、1.36%の続伸。金に先行する形で時間外から堅調推移となり、880ドルの安値からロンドン市場にかけて890ドル台、NY市場では890ドル台後半を何度か試して高値では900ドルの大台寸前まで上昇。結果的に鯨幕相場から上方向へと抜け出した形ながら、900ドルの節目に上値を押さえられた格好にも。これをしっかり上抜けることができれば、ゆるやかに上昇する90日移動平均線(908.7)を上抜ける可能性も高まり、9月半ばの戻り高値水準940ドル台を上値目標に上値を切り上げる展開へ。下方向には緩やかに下降する200日移動平均線(864.7)がサポート、割れると下値トライ再開で9月安値820ドル前後までが下値目安。
週間ベースでは-3.4ドル、0.38%の小反落。

ドル円・日足チャート 2020/10/12 - 11/13ドル円は50銭のドル安円高、0.49%の続落。前日NY終値水準105円10銭台がこの日の高値となり、ドル安主導での軟調推移。東京午前に株安に連れて105円を割れると104円80銭台まで急落も20日移動平均線(104.72)にもサポートされる形で下げ渋り。欧州序盤にかけては株高・円安の流れとなって105円10銭台の高値まで反発も、ユーロ高ドル安の流れが強まったことにも連れて戻り売り。NY市場では米指標が低調となったことなどからドル安の勢いが強まって104円80銭台を割れると104円半ばまで一段安。日足では103円30銭台から105円台半ばまでの広めのレンジを形成し、その半ば付近で方向感は再び喪失気味に。目先はしばらくレンジ内推移も予想されるものの、上抜けることになれば上値目標は106円半ばまで、下抜けるようなことがあれば102円半ばまでが下値目標に。
週間ベースでは+1.27円、1.23%高で5週ぶりの反発。6月1日からの週(+1.77円、1.64%)以来、5ヵ月ぶりの急騰。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/13終値とチャート

2020年11月14日(土)時点の相場
国内金6,923 円 11/13(金) ▲21(0.30%)
国内プラチナ3,229 円 11/13(金) ▲24(0.75%)
NY金1,886.2 ドル 11/13(金) ▲12.9(0.69%)
NYプラチナ896.0 ドル 11/13(金) ▲12.0(1.36%)
ドル円104.63 円 11/13(金) ▼0.51(0.49%)

11/13(金)のその他主要マーケット指標

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ミシガン大消費者信頼感、11月はトランプ支持者の期待急落 11/14(土)

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