金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

金は脱・下落トレンドの攻防へ、プラチナはトレンド転換点へ

更新日:2020年12月21日(月)

米国では週末に9000億ドルのコロナ対応追加経済対策案で大筋合意。欧州では英国とEUとの通商協議が大詰めを迎えた状態で残り10日。ワクチン接種がスタートしている英国ではコロナ変異種の感染が拡大、イングランドの一部ではクリスマス前のロックダウン緩和を撤回、欧州各国では英国からの渡航を禁止に。英国はまもなくEU離脱の移行期間を終了し、新年とともに新たな歴史のスタートを、孤立状態で迎えることになりそうです。

国内金価格・日足一目均衡表 2020年12月21日週明け時間外のNY金は週末の米予算合意を好感、1880ドル台から1890ドル、1900ドルをうかがう堅調スタート。為替も20銭程のドル高円安スタートも先週末水準103円30銭近辺まで戻す展開。21日の国内金価格は+28円、0.41%高で4日続伸。11月18日(6890)以来、1ヵ月ぶりの高値。6830円の節目を上抜けたことで短期的にはもう一段上値を目指す流れとなりやすく、上値目標は6890円から6900円の大台も。上昇基調の9日移動平均線(6762)などが位置する6760円台が当面のサポート水準候補。

一目均衡表では基準線(6727)を上抜けた転換線(6749)を上回り、一役のみ好転状態。価格水準が現状のままなら遅行線は1週間後に価格ライン超え。雲の下限は6989円から年明けには6900円割れ、1月半ばには6800円割れ、20日過ぎには6701円まで低下。このタイミングで雲の上限も6827円まで低下。現状水準維持でも1月後半には雲を上抜けて三役好転へ。目先、雲の下限にぶつかって反落へ、といった展開を回避できれば8月から続いた下降チャネルから抜け出した流れを維持することにもなり、年末年始にかけて、脱・下落トレンドへ。

国内プラチナ価格・日足一目均衡表 2020年12月21日NYプラチナも週明けは1040ドルをはさんでの値動きから1050ドル台を試す展開に。国内プラチナ価格は-11円、0.29%の反落。3730円の節目突破に伴う上値トライで3800円の大台を目指す流れはいきなり躓いた格好に。もともと勢いに欠ける状態だったことからある程度予想された展開。ただし、米国の予算合意はプラチナにとってもサポート材料にもなるものと思われ、パーフェクトオーダーの構図を維持したまま3800円の大台トライへの動きは再開される可能性も。9日移動平均線(6762)を割れてパーフェクトオーダー崩れとなれば短期トレンドも崩れることにも。
※参考:金プラチナ国内価格12/21とチャート

一目均衡表では転換線(3690)にサポートされて三役好転の強気相場状態を維持。年明けの1月8日から翌営業日の11日にかけて雲のねじれが発生。前回のねじれは10月末、その前は6月末。いずれもその前後の時期には調整局面が底打ちし、上昇局面の起点に。新年早々、プラチナはトレンド転換点を迎える可能性も。

2020年12月21日(月)時点の相場
国内金6,857 円 12/21(月) ▲28(0.41%)
国内プラチナ3,728 円 12/21(月) ▼11(0.29%)
NY金1,888.9 ドル 12/18(金) ▼1.5(0.08%)
NYプラチナ1,043.1 ドル 12/18(金) ▼7.0(0.67%)
ドル円103.31 円 12/18(金) ▲0.17(0.16%)

12/18(金)のその他主要マーケット指標

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