金プラチナ短期相場観

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近年最高勝率の1月相場、プラチナも上値トライ再開へ

更新日:2021年1月6日(水)

国内プラチナ価格・月足一目均衡表 2021年1月6日なぜか1月は金価格もプラチナ価格も上昇しやすい月。
NY金の近年の1月騰落状況は14勝5敗、月末価格が前月比で上昇する確率は73.7%。2020年までは7連勝中。
NYプラチナはこれを上回る16勝3敗、1月の勝率は84.2%。ただし、直近5年では3勝2敗、2020年は-1.6%。
国内金価格の1月は9勝3敗、勝率75.0%は2月と並び、8月の10勝2敗、83.3%に次いで同率2位。直近9年間では8勝1敗、昨年まで2連勝。
国内プラチナ価格も1月は9勝3敗、勝率75.0%で単独1位。2020年の+3.5%まで4連勝中。

その国内プラチナ価格は年初2日の急騰で中長期的な重要水準付近に到達。
6日時点で、2013年高値(5445)から2020年安値(2422)までの半値戻し(3934)に迫る3931円まで上昇してきました。
この水準は、2015年秋のVWショックでディーゼル車が売れなくなってプラチナ需要が減少、プラチナにとっての暗黒時代が続いた時期の最高値圏。
5年余り続いた下降チャネルから抜け出した形にもなり、月足・一目均衡表では二役好転。三役好転に向けての攻防ライン、雲の上限は4052円での水平状態が今年6月まで継続。
国内プラチナ価格は今年、6年ぶりの雲の上抜けをかけた攻防にも注目されます。

NY金・日足チャート 2020/11/30 - 1/55日のNY金相場は+7.8ドル、0.4%高で5営業日続伸。5日続伸以上は過去最高値となった8月以来、5ヵ月ぶり。水準としては9月18日(1962.1)以来、3ヵ月半ぶりの高値。前日の急騰後は調整も限定的となり、1940ドル台半ばでの小康状態がロンドン市場まで継続。NY朝にかけてはユーロ高ドル安基調にも連れる形で1950ドル台半ばまでゆるやかに上昇。米12月ISM製造業景況指数が2年4ヵ月ぶり高水準となる60.7へと予想外の好結果となったことを受けて10ドル程の下落も一時的、ドル安基調が続いたことにもサポートされてNY午後には1950ドル台を回復、NY引け後には一時1960ドルをうかがう堅調さも。短期的には上昇チャネル上限付近に到達して反落警戒感も高まる状況ながら、90日移動平均線(1895.2)も下げ止まって三役好転の強気相場状態でバンドウォークも進行中。サポート候補としては転換線が推移する1910ドル付近。

NYプラチナ・日足チャート 2020/11/30 - 1/5NYプラチナは+48.1ドル、4.49%の大幅反発。9月28日(+49.4ドル、5.87%)以来3ヵ月ぶりの急騰で2016年8月18日(1133.2)以来、4年4ヵ月半ぶりの高値水準。時間外は1070ドル台から抵抗水準となる可能性もあった1080ドル付近での攻防をロンドン市場で上抜けると一段高、1090ドル台からNY市場では1120ドルまで急騰。短期上値目標1100ドル前後を突き抜け、前日の乱高下での急落分の大半を取り戻す形に。短期的には金と同様、反落警戒感を抱えつつ、中期的には2016年高値1199.5ドルを目指す場面も現実的に。

ドル円・日足チャート 2020/12/1 - 1/5ドル円は39銭のドル安円高、0.38%の続落。東京朝の103円10銭台がこの日の高値となり、ドル安基調に株安・円高も加勢する形で軟調推移。東京午後に103円割れ、欧州時間には短期下値目安102円80線前後に再び到達。NY朝にかけては下げ渋る状態が続いたものの、米12月ISM製造業景況指数の好結果に対して小幅にドル高円安へと反応したのが逆に戻り売りのトリガとなってしまった様子で102円60銭近辺まで一段安。NY終盤には102円70銭台を回復し、下値目安付近での一服感も。行き過ぎ警戒水準としては、終値ベースでの2020年安値水準102円近辺も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/5終値とチャート

6日の国内金価格は+1円、0.01%の小幅高で4日続伸。NY金の上昇分を円高に相殺されてほぼ横ばい推移。11月末安値を起点とする反発局面での短期上昇トレンドは継続中ながら、90日移動平均線(6979)はまだ下げ止まらず。90日線を上回る水準を維持できるかどうかも当面の課題。8月最高値(7676)から11月末安値(6512)までの半値戻し(7094)が上方向への当面のポイントにも。下方向には38.2%戻し(6957)付近がサポート候補にも。

プラチナ価格は+128円、3.37%高で5日続伸。5日続伸以上は12月7日以来、1ヵ月ぶりで昨年来では7度め。上昇率では9月29日(+108円、3.41%)以来、3ヵ月ぶりで昨年来では8番めの急騰。水準としては2020年高値(3921:1/16)を上抜け、2017年高値(3992:3/2)以来、3年10ヵ月ぶりの高値。前日の上昇値幅の消えてしまった部分が復活したような形となり、短期上値目標3850円程度を突き抜けての一段高。雲のねじれ付近での急騰局面形成の様相ながら、もちろんつきまとう急反落警戒感。
※参考:金プラチナ国内価格1/6とチャート

2021年1月6日(水)時点の相場
国内金7,016 円 1/6(水) ▲1(0.01%)
国内プラチナ3,931 円 1/6(水) ▲128(3.37%)
NY金1,954.4 ドル 1/5(火) ▲7.8(0.40%)
NYプラチナ1,119.6 ドル 1/5(火) ▲48.1(4.49%)
ドル円102.74 円 1/5(火) ▼0.39(0.38%)

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