金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

金価格は上昇トレンド崩れ、プラチナは上昇トレンド維持?

更新日:2021年1月12日(火)

新型コロナウイルスの累積感染者数が世界全体で9000万人を超え、国内では英国、南アフリカに続きブラジル由来の新たな変異種が検出された週末を経ての連休明け。米長期金利上昇とドル高の流れを受けて週末に急落していたNY金とプラチナの週明けの反発も限定的となり、年初に急騰していた国内金価格もプラチナ価格も急落。
国内金価格は1ヵ月余り続いた上昇トレンドが崩れた一方で、プラチナ価格は2ヵ月に渡る上昇トレンドをなんと維持、明暗分かれる状況にも。

NY金・日足チャート 2020/12/4 - 1/1111日のNY金相場は+15.4ドル、0.84%の反発。週明け時間外スタート直後につけた1856ドルがこの日の高値となり、為替が対ユーロでも対円でもドル高優勢の流れでスタートしたことを受けて戻り売り。12月2日(1810.5)以来、6週間ぶり安値となる1817ドルまで下げてこの日の安値。下値トライ一服後は欧米株安の流れを受けて1850ドル付近まで反発も、米10年債利回りが10ヵ月ぶり高水準となる1.14%台まで上昇したことも重石に。それでも1830ドル付近で足場固めの動きもあり、結果的に200日移動平均線(1840.6)にも支えられて下ヒゲ長めの十字線を形成し、下げ止まりを示唆。目先、再び1830ドル割れへと向かえば1810ドル付近までの下値再トライへ、上方向にはほぼ水平状態の20日移動平均線(1882.3)を回復できるかどうかが地合回復に向けてのポイントにも。

NYプラチナ・日足チャート 2020/12/4 - 1/11NYプラチナは-26.7ドル、2.49%の大幅続落で12月28日(1043.1)以来、2週間ぶりの安値。週末の急落後の戻りは1080ドル手前で失速、金の戻り売りに追随する形で1040ドル割れを試すとその後の反発も限定的となり、ロンドン・NYにかけては再び戻り売り圧力に押されて一時1010ドル付近まで下落。12月23日(1003.7)以来、半月ぶりの安値をつけてようやく下値トライ一服。NY引け後には1050ドル台へと反発基調が続き、目先は上昇基調の20日移動平均線(1054.1)超を維持できるかどうか。1040ドルが下値サポート候補となり、この日上値を押さえられた1080ドルが当面の抵抗水準にも。

ドル円・日足チャート 2020/12/7 - 1/11ドル円は26銭のドル高円安、0.25%高で4日続伸。12月10日(104.25)以来、1ヵ月ぶりのドル高円安水準に。東京朝からドル高優勢の流れとなって104円20銭台まで堅調推移。欧州時間での下押しも104円を割れずに反発へ、米10年債利回り上昇にもサポートされてNY朝にかけて一時104円40銭付近まで上昇。6月末以来、半年ぶりの90日移動平均線(104.60)上抜けも視野に、12月高値104円70銭台を短期上値目標に堅調な流れがもう一段続く可能性。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/11終値とチャート

国内金価格・日足一目均衡表 2021年1月12日12日の国内金価格は-229円、3.28%の大幅反落。過去最高値からの急落局面となった8月12日(-353円、4.67%)以来5ヵ月ぶり、昨年来では4番めの急落。水準としては12月16日(6734)以来、1ヵ月ぶりの安値。ゆるやかに下降する90日移動平均線(6968)との攻防に敗れての急落、となって中期トレンド好転に向けての分岐点突破に失敗。6940円の節目割れに伴う下値目安6880円台を突き抜け、11月末安値を起点とした短期上昇チャネルの下値サポートも大きく割り込んで短期上昇トレンドも終息。11月末安値(6512)から1月高値(7016)までの半値戻し(6764)を達成しての一服感も。続落警戒水準としては61.8%戻し(6705)、反発の目安としては21日移動平均線(6811)付近まで。

国内プラチナ価格・日足一目均衡表 2021年1月12日プラチナ価格は-207円、5.14%の大幅安で8日ぶりの反落。7日続伸の後半3日分の上げ幅を帳消し、1月5日(3803)以来、1週間ぶりの安値。急反落となった場合の下値警戒水準と見ていた12月末安値(3635)から1月高値(4026)までの上昇幅の23.6%戻し(3934)を突き抜け、半値戻し(3831)を達成。それでも右肩上がりの9日移動平均線(3797)割れを回避、その下に21日移動平均線(3746)、90日移動平均線もゆるやかな上昇基調を維持して並ぶ強気のパーフェクトオーダーも維持。11月から続く上昇トレンドはなんとか維持した格好にも。目先、61.8%戻し(3784)達成なら短期トレンドにも黄色信号、反発方向には38.2%戻し(3877)辺りまでが目安に。今回の雲のねじれは、急騰局面だけでなく、急反落も示唆していた模様。
※参考:金プラチナ国内価格1/12とチャート

2021年1月12日(火)時点の相場
国内金6,748 円 1/12(火) ▼229(3.28%)
国内プラチナ3,819 円 1/12(火) ▼207(5.14%)
NY金1,850.8 ドル 1/11(月) ▲15.4(0.84%)
NYプラチナ1,044.6 ドル 1/11(月) ▼26.7(2.49%)
ドル円104.22 円 1/11(月) ▲0.26(0.25%)

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