金プラチナ短期相場観

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米12月雇用統計、長期失業者の割合は8ヵ月続伸で7年ぶり高水準

更新日:2021年1月9日(土)

米雇用統計・長期失業者の割合 2020年12月ADP雇用者数がマイナスとなったことで、もしかすると雇用統計でも・・・との疑念は事前予想の段階では少数派に過ぎませんでしたが、結果はADPの数値を超えるマイナス幅となる前月比-14万人。想定外の雇用減にも現在のマーケットはプラス材料に置き換えてしまうポジティブさ、恐るべし。
見送られていた個人への給付金2000ドルを含む追加経済対策への期待感は高まり、今週正式にその立場が認定されたバイデン次期大統領も雇用統計のネガティブな結果を受けて追加経済対策に言及。米株主要3指数は揃って連日の最高値更新、コロナの感染拡大がとまらないなかでも世界同時株高を牽引。

バイデン政権での財務長官に指名されているジャネット・イエレン前FRB議長が、世界金融危機からの回復局面で労働市場の歪みを見る指標の一つとして挙げていた、長期失業者の割合。失業期間が半年以上となる人の割合を示すこの指標は、12月雇用統計では37.1%。8ヵ月続伸で2013年12月(37.1)以来、7年ぶりの高水準となっています。

イエレン前議長は回復の目安を19.1%としていましたが、コロナショック後には新規失業者が急増してしまったことから、これを突き抜けて急落。この指標自体に歪みが生じてしまいましたが、4月の4.4%をボトムに反転すると9月には19%に到達し、10月には32.1%へと急騰。悪化を示す状態が急速に進行しました。
しかし、11月の36.8%から12月の37.1%までは小幅増にとどまり、そのペースが鈍化の兆しとなっています。

おそらく、ピークアウトが近づいている訳ではなく、雇用者数の減少が示すとおり、新規失業者の増加によって長期失業者の割合が相対的に伸び悩んだ状態と思われます。
再びこの指標自体に歪みが生じ始めている可能性もありそうです。
ウイルスの感染力が弱まらない冬場の間は感染拡大も止まらず、ワクチン接種拡大とともに春を迎える頃までは行動規制が続く状態も予想され、この指標の歪みが解消するのもそれ以降となるかもしれません。長期失業者の割合がピークを迎えるのは、さらにその先、早くて春以降となるものと思われます。

NY金・日足チャート 2020/12/3 - 1/88日のNY金相場は-78.2ドル、4.09%の大幅反落。下落率としてはファイザーのワクチン報道を受けて急落した日、11月9日(-97.3ドル、4.99%)以来2ヵ月ぶり、昨年来では5番めの急落。水準としては12月14日(1832.1)以来、ほぼ4週間ぶりの安値。雇用統計待ちとはならず、トリプルブルーとなったバイデン政権の追加経済対策期待と米10年債利回り上昇、株高にドル高の流れを背景に軟調推移の展開に。下げ渋っていた1910ドルをロンドン朝に割り込むと1900ドルの大台も割れて一時1870ドル台まで急落。NY朝までは次のサポート候補、90日移動平均線(1892.7)付近で小康状態に。雇用者数が予想外の減少となった雇用統計の結果にはわずかに反発も限定的、ドル売りの反応も限定的となり、むしろ逆にバイデン政権への追加対策を期待するように長期金利の上昇、ドル高への巻き戻しとなって金は戻り売り。1850ドル近辺まで急落後、NY午後にかけては一時1830ドル割れへと一段安。NY引け後には1840ドル台へと戻しており、結果的に1870ドルのサポート割れに伴う下値目安1840ドル近辺にしっかり到達した格好、短期的には一服感も。
週間ベースでは-59.7ドル、3.15%の反落。

NYプラチナ・日足チャート 2020/12/3 - 1/8NYプラチナは-53.3ドル、4.74%の大幅反落で12月29日(1062.6)以来、10日ぶりの安値。ロンドン朝の時間帯に1139.7ドルまで上昇し、短期上値目標1140ドル近辺に到達。これが起点となり、金の軟調推移に追随する形で戻り売りスタート。雇用統計後に下値サポート1110ドルを割り込んだことで下値トライへの流れが加速。短期下値目安1080ドル近辺まで急落して一服も、NY午後には金の一段安に連れて一時1060ドル割れまで下落。引けにかけては1070ドル台を回復し、上値トライから下値トライへと乱高下状態のなかでも目標水準到達による一服感も。中長期的な節目水準、2011年高値から2020年安値までの38.2%戻し(1077.7)をわずかに割り込んだ状態となり、目先はこの水準との攻防にも。
金との価格差は764.1ドルとなり、昨年3月2日(735.4)以来、10ヵ月ぶりの水準へと急縮小。
週間ベースでは-7.9ドル、0.73%の反落。

ドル円・日足チャート 2020/12/4 - 1/8ドル円は15銭のドル高円安、0.14%高で3日続伸。12月14日(104.04)以来、3週間ぶりのドル高円安水準での推移が継続、高値では104円台を何度も試しながらもこれを維持できす。ただし雇用統計後の売り局面でも一時的に103円60銭台まで下げてすぐに104円台再トライへと反発。10ヵ月ぶりに1.1%台まで上昇してきた米10年債利回りの上昇基調にもサポートされた格好にも。12月高値104円70銭台を短期上値目標に、反発局面がもう少し続く可能性。
週間ベースでは+71銭、0.69%の反発。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/8終値とチャート

2021年1月9日(土)時点の相場
国内金6,977 円 1/8(金) ▲29(0.42%)
国内プラチナ4,026 円 1/8(金) ▲92(2.34%)
NY金1,835.4 ドル 1/8(金) ▼78.2(4.09%)
NYプラチナ1,071.3 ドル 1/8(金) ▼53.3(4.74%)
ドル円103.96 円 1/8(金) ▲0.15(0.14%)

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