金プラチナ短期相場観
月足三役好転、楽観シナリオで国内プラチナ価格4300円台も
更新日:2021年2月8日(月)
ワクチン接種は毎年必要になる公算大との見方が英国発で伝えられています。新型コロナもインフルエンザ化へ、現状はウィズ・コロナの新たな時代への過渡期にあるのかもしれません。
日経平均も1990年8月以来となる2万9000円台へと上昇してきた日。国内プラチナ価格も新たな展開へと、その水準を大きく切り上げてきました。
国内プラチナ価格は、5年8ヵ月ぶりに月足で雲の上限を上抜け。これで日足、週足、月足全てで三役好転。グランドスラム状態は金価格の昨年夏場までの状態に匹敵します。
雲の上限(4052)を上回る状態で月末を迎えることができたなら、さらなる上値トライへの可能性も高まりそうです。
2013年高値(5445)から2020年安値(2422)までの半値戻し(3934)を超える水準を維持しており、次なる節目は61.8%戻し(4290)も意識され、少し勢いがつけば4300円台にも手が届きそうです。
8日の国内金価格は+50円、0.75%高で4日ぶりの反発。1月18日の今年安値6625円を下抜けて6610円台辺りまでを目安に一段安へと向かう可能性もあった流れは、低調となった米1月雇用統計の結果を受けて週末のNY金が反発したことで切り返す展開に。そのNY金は週明け時間外に1810ドル台半ばから1820ドルトライもわずかに届かず失速。反発の流れは週明けも続いて・・・というほどの勢いはなさそう。軟調方向優勢となった流れを引き戻すには下落基調の21日移動平均線(6757)上抜けが必須。その先の直近高値6830円台が当面の上限、これを突破することができたなら反発基調を強めて一段高へ、6950円台辺りまでが目標水準にも。逆に反落となって6660円台を下抜けるようだと今年安値更新トライへ、6620円前後までが下値目安に。
日足一目均衡表では三役逆転、いかにも上値の重そうなチャート形状ながら、今のところは意外と下値もしっかりサポートされる状態にも。
プラチナ価格は+107円、2.65%の大幅高となって3日続伸。1月6日(+128円、3.37%)以来、1ヵ月ぶりで今年2番めの急騰。2015年10月27日(4142)以来、5年3ヵ月ぶりの高値。VWショックでの急落直後の戻り高値付近となり、直近高値更新に伴う短期上値目標4140円程度にきっかり到達。週末に1130ドル台まで急反発していたNYプラチナは週明け時間外も一段高スタートとなり、一時1150ドルまで急騰し1140ドル台へと反落中。高値圏での乱高下となる不安定さは一定の調整を示唆している可能性も。
金との価格差は2574円となり、昨年2月21日(2525)以来、ほぼ1年ぶりの水準で一段と縮小。
※参考:金プラチナ国内価格2/8とチャート
日足一目均衡表では、1月末に高値保ち合い崩れの兆しとなって転換線を下回り、三役好転も二役までに後退。しかし月初に再び上抜けての一段高、鋭角に水準を切り上げる上昇チャネルの下抜けも一時的にとどめて延長へ。
- 2021年2月8日(月)時点の相場
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国内金 : 6,716 円 2/8(月) ▲50(0.75%) 国内プラチナ : 4,142 円 2/8(月) ▲107(2.65%) NY金 : 1,813.0 ドル 2/5(金) ▲21.8(1.22%) NYプラチナ : 1,133.0 ドル 2/5(金) ▲30.0(2.72%) ドル円 : 105.42 円 2/5(金) ▼0.12(0.11%)
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