金プラチナ短期相場観

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失業保険申請減少ペースも急加速、最速半年でコロナ前を回復?

更新日:2021年5月7日(金)

米・新規失業保険申請件数と継続受給者数 2021年5月1日までの週5月1日までの週の新規失業保険申請件数は49.8万件となってコロナ後最少、初の50万件割れ。想定以上の好結果となりました。
コロナ前の過去最大だった60.7万件と60万件の節目を3週前に割り込んだばかりで、もう50万件割れ。失業保険申請件数の減少ペースは急加速となっています。

4週移動平均の前週比を10週平均で見ると、今回は前週比-2.6万件。5週前に-1万件を突破し、前の週には-2万件超え。
今回の4週移動平均は56万件。これがコロナ前の水準21万件程度まで減少するには、
56万件-21万件=35万件
4週移動平均が1.5万件/週ペースで減少し続けた場合、
35万件/1.5万件=23.33週=24週=6ヵ月

計算上では、最速ペースで減少し続けた場合、失業保険申請件数は半年でコロナ前の水準を回復する可能性もありそうです。今年11月。

NY金・日足チャート 2021/4/1 - 5/66日のNY金相場は+31.4ドル、1.76%の大幅続伸。上げ幅としては3月9日(+38.9ドル、2.32%)以来2ヵ月ぶりで今年3番めの急騰、今年の平均13.8ドルの2.3倍。水準としては2月12日(1823.2)以来、ほぼ3ヵ月ぶりの高値。時間外序盤に1780ドル台前半へと小幅に下げた後は堅調推移、ロンドン時間には4ヵ月ぶりに90日移動平均線(1789.6)を上抜けて1790ドル台の節目との攻防へ。NY朝には失業保険申請件数が予想以上の好結果となり、米10年債利回りは上昇で反応しながらも1.6%手前で失速すると1.56%台へと急反落、ドル安の流れも追随したことを受けて節目を突破すると1800ドルの大台ラインも飛び越えて1810ドル台まで急騰。雇用統計前にフライングで動き出したこともあり、短期上値目標1830ドル台に向けては小休止。ポジティブ・サプライズでなければこの流れがもう一段続く可能性も。

NYプラチナ・日足チャート 2021/4/1 - 5/6NYプラチナは+28.8ドル、2.34%の反発。上げ幅としては今年の平均19.6ドルの1.5倍で今年8番め。2月24日(1257.9)以来2ヵ月半ぶりの高値となり、1250ドルの節目を上抜け。時間外には一時1220ドル割れへと小幅に押し目を形成も前日安値を下回らず、堅調推移の金に追随する展開となってNY市場であっさり節目を突破すると1250ドル台半ばで小康状態に。4日の高値1270ドル台上抜けと短期上値目標1280ドル近辺はこの週末に再トライへ。今年高値からの二番天井も意識されて若干の行き過ぎの展開にも。

ドル円・日足チャート 2021/4/2 - 5/6ドル円は11銭のドル安円高、0.1%の続落。中国がオーストラリアとの戦略経済対話の枠組みで行われる全ての活動を無期限停止すると発表したことを受けて豪ドルが対ドル・対円などで急落。この影響で小幅乱高下となったドル円は東京時間午後にかけて109円40銭台まで上昇。しかし小幅保ち合いレンジ上限付近では伸び悩み、豪ドル安の巻き戻しとともに欧州時間にかけては109円00銭台へ、保ち合いレンジ下限まで反落。NY時間には失業保険申請件数や1-3月期の労働生産性が予想を上回る好結果となったことを受けて109円40銭まで再上昇。しかし、またしても保ち合い上限では失速、米10年債利回りも伸び悩んで低下した流れを受けて109円へと反落。今朝の東京市場では一時109円割れを試す場面もあったものの、しぶとくレンジ下限をキープ。雇用統計後に下抜け再トライとなれば下値目安は4月安値107円台半ば。想定以上の好結果となって上抜けとなれば今年高値更新トライへ、111円を目指す流れとなる可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/6終値とチャート

7日の国内金価格は+97円、1.42%の続伸。6780円の節目上抜けに伴う短期上値目標6850円程度を突き抜けて1月8日(6977)以来、4ヵ月ぶりの高値水準に。2月2日以来3ヵ月ぶりに200日移動平均線(6880)も大きく上抜け。なお、前回200日線を上抜けたのは1日だけで翌日下抜け、1月末にも1日だけ上抜けており、定着することができれば1月初旬以来。雇用統計後の上昇予想が前倒しとなり、NY金のもう一段の上昇余地から行き過ぎ警戒水準としては1月8日の戻り高値6977円近辺まで。ただし、サプライズ的な結果となれば急反落の展開も。
わずか2日の週間ベースでは+163円、2.41%高となって6週続伸。6週続伸は2019年7月以来、1年10ヵ月ぶり。

プラチナ価格は+118円、2.55%の続伸。上げ幅としては今年の平均67円の1.8倍、今年5番めの大幅高。2月の今年高値(4798)と4月高値を結ぶ上値抵抗線を突破して三角保ち合い上放れ。短期的には上値目標4770円台辺りまでもう少しの上昇余地。多少行き過ぎの展開となれば今年高値更新トライにも。
週間ベースでは+177円、3.87%の続伸。
※参考:金プラチナ国内価格5/7とチャート

2021年5月7日(金)時点の相場
国内金6,919 円 5/7(金) ▲97(1.42%)
国内プラチナ4,749 円 5/7(金) ▲118(2.55%)
NY金1,815.7 ドル 5/6(木) ▲31.4(1.76%)
NYプラチナ1,257.6 ドル 5/6(木) ▲28.8(2.34%)
ドル円109.09 円 5/6(木) ▼0.11(0.10%)

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