金プラチナ短期相場観

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ユーロ圏5月製造業PMI、ドイツ以外過去最高or20年超ぶり高水準

更新日:2021年6月2日(水)

ユーロ圏製造業PMI 2021年5月ユーロ圏5月製造業PMIは63.1。速報値から0.3ポイント上方改定されて4月からも0.2ポイント上昇。4ヵ月続伸となって3ヵ月連続で過去最高を更新。拡大基調を示す節目50超は11ヵ月連続。
生産の伸びはやや鈍化したものの、依然として高水準。新規受注が生産高を上回るペースで増加しており、雇用も増加。指数の伸びはやや鈍化してはいるものの、見通しもポジティブなままであり、製造業PMIの好調はもう少し続きそうな様子も。
それを裏付けるように、ユーロ圏各国の製造業PMIも歴史的高水準を維持。

<ユーロ圏製造業PMIランキング-2021年5月>
1:オランダ=69.4=3ヵ月連続過去最高。前月比+2.2で7ヵ月続伸、10ヵ月連続50超。1月から1-2-2-1-1位。
2:オーストリア=66.4=2ヵ月連続過去最高。前月比+1.7で6ヵ月続伸、11ヵ月連続50超。1月から4-3-3-3-2位。
3:ドイツ=64.4=前月比-1.8で3月の過去最高から続落、11ヵ月連続50超。1月から2-1-1-2-3位。
4:アイルランド=64.1=2ヵ月連続過去最高。前月比+3.3で4ヵ月続伸、12ヵ月連続50以上。1月から5-7-6-4-4位。
5:イタリア=62.3=2ヵ月連続過去最高。前月比+1.6で6ヵ月続伸、11ヵ月連続50超。1月から3-4-4-5-5位。
6:フランス=59.4=20年8ヵ月ぶり高水準。前月比+0.5、6ヵ月連続50超。1月から6-5-5-6-6位。
7:スペイン=59.4=23年ぶり高水準。前月比+1.7で4ヵ月続伸、4ヵ月連続50超。1月から8-6-7-7-7位。
8:ギリシャ=58.0=21年1ヵ月ぶり高水準。前月比+3.6で3ヵ月続伸、3ヵ月連続50超。4ヵ月連続、今年4度めの最下位。

北高南低は続くも、北高南高状態にも。高水準を維持しながらもピークアウトの兆しとなっているドイツの今後の動向がユーロ圏の動向を左右することにも。
下位グループ、南部ユーロ圏の国々も今後、過去最高を更新する可能性もあり、前後して上位グループ、北部ユーロ圏の国々がピークアウトし始め、いずれ南部もそれに追随、となってユーロ圏のPMIがピークアウトしていく様子も想定されそうです。

NY金・日足チャート 2021/4/27 - 6/13連休明け、1日のNY金相場はわずかに-0.3ドル、0.02%の小反落。週明け時間外に1910ドル付近まで水準を切り上げての6月スタート、ゆるやかなドル安の流れに乗じてロンドン序盤には1920ドル手前まで上昇。5月26日高値1915.6ドルを上回り、1月7日高値(1929.6)以来5ヵ月ぶり高値をつけて反落。1.6%台を回復していた米10年債利回りがさらに上昇し、為替もドル高へと反転した流れにも連れてNY市場にかけて軟調推移。米5月ISM製造業景況指数が予想を上回ったことを受けて1900ドルを割れると1890ドル台半ばまで下落。しかし、雇用指数が半年ぶり低水準となったこともあり、米10年債利回りの反落を受けて1900ドル台へと反発。ただし上値も重く、NY引け後には1900ドルの攻防へ。直近4日で1910ドル台後半の高値を2度つけて上ヒゲを残す形となり、1884.3ドルがダブルトップのネックライン、かつサポート。これを割れると一段安となりやすく、3月安値からこの日の高値までの23.6%戻し(1861.2)近辺が下値目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2021/4/27 - 6/1NYプラチナは+17.3ドル、1.46%の続伸。1190ドル付近から時間外をスタートするとロンドン市場では金に追随する形で軟調推移、一時1180ドルを割れてこの日の安値をつけるとNY市場では反発基調。パラジウムの堅調推移に連れて1200ドルの大台を回復すると一時1210ドル超え、しかし金の反落に引っ張られる形となり、1200ドルラインでの攻防を経てNY引け後には大台割れ。日足レベルでは1200ドル台が上ヒゲとなって抵抗感を確認。目先の主要レンジを1170ドル台から1200ドルまでに縮小し、上抜けできれば1230ドル近辺まで上値を伸ばす展開へ、下抜けなら1150ドル近辺までの下値トライへ。

ドル円・日足チャート 2021/4/28 - 6/1ドル円は7銭程度のドル安円高、0.07%の小幅続落。東京朝に日経平均の軟調推移に連れると前日安値109円30銭台まで下げてこの日の安値。欧州時間からNY朝にかけては米10年債利回り上昇の流れに連れて109円70銭台まで反発して失速。するとISN製造業景況指数の結果を受けて米10年債利回りが反落した流れに追随する形となって再び109円30銭台まで反落。ただしこの水準では底堅く、引けにかけては109円50銭台を回復。週末までは109円近辺から109円90銭の上限までのレンジで保ち合い推移が予想され、雇用統計が好結果なら上方向、悪化なら下方向へ。上方向に上限を突破すると一定の上昇トレンド形成へと向かう可能性も高まり、今年高値を更新して111円台前半までが上値目標にも。下方向には109円のサポートを割れて108円70銭の節目も割り込むようだと下落トレンド形成へ、2月中旬高値106円近辺までが下値目安にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/1終値とチャート

2日の国内金価格は-15円、0.21%の続落。高値保ち合いレンジを下方拡大か、もしくは反落基調スタートかという状態となり、週末の雇用統計次第という状況にも。それなりの好結果となれば後者の展開へ、期待外れの結果なら前者だったということになり、その度合によっては保ち合い上抜けも。上抜けなら短期的には7370円程度までが目安に、下方向にはNY金がダブルトップ完成で一段安となった場合には7140円の節目近辺までが意識される可能性も。

プラチナ価格は+25円、0.55%高で3日続伸。5月19日(4634)以来2週間ぶりの高値となり、4570円の節目をわずかに上抜けてゆっくりと反発方向への流れが進行し始める可能性を示唆。この流れが続けば21日移動平均線(4612)を上抜けて地合い回復、5月前半安値圏4630円近辺までが短期上値目標に。下方向には4530円台のサポートを割れると5月安値4460円近辺までが下値目安に。
※参考:金プラチナ国内価格6/2とチャート

2021年6月2日(水)時点の相場
国内金7,288 円 6/2(水) ▼15(0.21%)
国内プラチナ4,573 円 6/2(水) ▲25(0.55%)
NY金1,905.0 ドル 6/1(火) ▼0.3(0.02%)
NYプラチナ1,199.7 ドル 6/1(火) ▲17.3(1.46%)
ドル円109.49 円 6/1(火) ▼0.07(0.07%)

6/1(火)のその他主要マーケット指標

ユーロドルは1.22ドル、NY金は1900ドルでの攻防 6/3(木)

ユーロ圏5月製造業PMI、ドイツ以外過去最高or20年超ぶり高水準 6/2(水)

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