金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

国内金価格は三役好転崩れ、プラチナは三役逆転のまま

更新日:2021年6月7日(月)

週末にはロンドンでG7財務相会合が行われ、大企業に対する世界的な最低法人税率を少なくとも15%にするなど、税制に関する世界的合意の枠組みで一致。米国・カリフォルニア州ではゴルフの全米女子オープンが開催され、畑岡奈紗とのプレーオフを制した笹生優花が日本勢として初優勝。関連銘柄はご祝儀相場となって日経平均も29000円台を回復してスタートした週明け東京市場。週末の雇用統計後に急落したドル円は金曜終値水準109円50銭台をはさんで40銭台から60銭台までの小幅レンジで揉み合い推移。週末の反発で1890ドル台を回復していたNY金は時間外に1890ドル台前半での小動きから1890ドル割れへとやや軟調推移の兆し。NYプラチナは週末の1160ドル台から1170ドル台へと堅調スタート後に1170ドル割れ。

国内金価格・日足一目均衡表 2021年6月7日7日の国内金価格は+44円、0.61%の反発。雇用統計後に値を戻したNY金にサポートされて週末急落幅の半値弱を戻す形となり、高値保ち合い下抜けに伴う下値目安7220円程度に対しては7238円までにとどまっての切り返し。雇用統計が極端な結果とはならなかったことから、極端な値動きとなる展開も回避した格好にもなり、7230円台から7340円までのレンジであらためて高値保ち合い形成の様相に。まずはレンジ半ばの9日移動平均線(7283)にいったん上値を押さえられた形にもなり、これが抵抗線となるか、上抜けてサポートとなるかが今後の方向性を左右することにも。抵抗線となってレンジ下限も割り込むようだと一段安の展開へ、7200円を割れて21日線が上昇してくる7190円程度までが短期下値目安に。9日線を上抜けてレンジ上限も突破できれば昨年8月の戻り高値水準7410円近辺までが上値目標に。

日足一目均衡表では、週末の急落で直近9日間の高値と安値の中央値を示す転換線(7241)を下抜けて三役好転崩れに。今朝の反発でも7284円まで急騰した転換線にわずかに届かず、三役好転復帰ならず。中期的には昨年8月最高値から今年3月安値の61.8%戻し(7194)が比較的重要なサポート候補。昨年8月最高値からの急落後から9月にかけてもサポートラインとなり、これを割れると急落となった水準。今回もこれを維持できれば高値再トライのチャンスをうかがう展開にも、しかしこれを割れると再び急落の展開も。

国内プラチナ価格・日足一目均衡表 2021年6月7日プラチナ価格は+42円、0.94%の反発。週末の急落で下値目安4460円をオーバーラン、4448円まで下落したところからの切り返しも3割程の戻しにとどまり、90日移動平均線(4490)に上値を押さえられた形に。これが抵抗線となって反落し、4440円台の節目を割れるようだとあらためて4400円近辺までを目安に下値トライへ。90日線をしっかり上抜けると4580円台の上限までのレンジで保ち合い形成となって徐々に地合い回復へも。

日足一目均衡表では、週末の急落(4448)で雲の下限(4503)を下抜け、遅行線も相対する価格水準(4534)を下抜けて三役逆転。今朝の反発ではいずれも下抜けた状態のまま。3月後半以降の高値保ち合い下値サポートも割り込んだ状態となったまま。90日線が最後のサポートとなるか、これも抵抗線となるか、重要な攻防ラインに。
※参考:金プラチナ国内価格6/7とチャート

2021年6月7日(月)時点の相場
国内金7,282 円 6/7(月) ▲44(0.61%)
国内プラチナ4,490 円 6/7(月) ▲42(0.94%)
NY金1,892.0 ドル 6/4(金) ▲18.7(1.00%)
NYプラチナ1,164.4 ドル 6/4(金) ▲1.9(0.16%)
ドル円109.53 円 6/4(金) ▼0.78(0.71%)

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