金プラチナ短期相場観
月末、四半期末、半期末の金・プラチナ価格の攻防ライン
更新日:2021年6月28日(月)
今年もはや半年が過ぎ、国内ではそのほとんどの期間を○○宣言下で過ごしながら、国民の大半がワクチン待ちの状態でデルタ株によるリバウンドがスタートするなか、一年延期のオリパラもなし崩し的に開催へと向かう6月末。四半期末に半期末という節目でもあり、いろんな意味でも重要な時期、そんな月末月初を迎える週。
週明け時間外のNY金は1780ドル台での小幅保ち合いから米10年債利回りの小幅上昇とドル高の動きに反応する形で1780ドル割れへ。NYプラチナも1110ドル台での小幅保ち合いを維持し切れずに1110ドル割れへ。為替ドル円は110円80銭付近から110円70銭割れへといずれも軟調スタート。
28日の国内金価格は+10円、0.14%の反発。ゆるやかな上昇軌道を維持する90日移動平均線(6835)手前で下げ渋る状態が続きながら、上値も限定的となってRSI(18.3%)の売られ過ぎ感の解消もなかなか進まない状況。ここまでは反発による解消ではなく、時間による解消方向へと向かいつつある様子も。6860円から6940円までのレンジ内推移からも抜け出せない状態に。雇用統計待ちで動きにくい状態が続きそうな状況ながら、6940円超へと抜け出すことができれば7000円の大台トライへも。6860円を割れると90日線も割り込んで6800円の大台が意識されるような展開にも。
月末月初にかけての主なサポート候補としては、
52週移動平均線(6909)、3月安値から右肩上がりのサポートライン(6900近辺)、日足一目・遅行線に対する基準線(6892)、日足一目・雲の下限(週末に6882円まで上昇)、3月安値から6月高値までの半値戻し(6874)、90日移動平均線(6835)など、多数の節目が集中。
そして、ここまでの年間平均・上半期平均(6821)が重要な攻防ラインにも。
プラチナ価格は+58円、1.36%高で5日続伸。5日続伸以上は3月半ば(7日続伸)以来、3ヵ月半ぶり。2月の8日続伸を含めて今年3度め。5月高値からの6月安値の38.2%戻し(4308)をあっさりクリアし、短期的な流れは好転へ。5月後半以降の抵抗線となってきた右肩下がりの21日移動平均線(4380)が次の攻防ラインにも。その先には半値戻し(4392)も。
主なサポート候補としては、日足一目・基準線(4308)、週足一目・基準線(4301)、日足一目・転換線(4236)など。
抵抗線候補として、
5月18日を起点とする右肩下がりのレジスタンスライン(4300円前後)が目先の重要な攻防ライン。
これを超えると、日足一目・遅行線に対する雲の下限(4336)、週足一目・転換線(4392)などが意識され、これらを上抜けて初めて年間平均・上半期平均(4408)との攻防へ。
※参考:金プラチナ国内価格6/28とチャート
- 2021年6月28日(月)時点の相場
-
国内金 : 6,925 円 6/28(月) ▲10(0.14%) 国内プラチナ : 4,321 円 6/28(月) ▲58(1.36%) NY金 : 1,777.8 ドル 6/25(金) ▲1.1(0.06%) NYプラチナ : 1,103.6 ドル 6/25(金) ▲9.7(0.89%) ドル円 : 110.78 円 6/25(金) ▼0.09(0.08%)
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