金プラチナ短期相場観

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ドイツIFO景況感、建設業を除く全セクタでコロナ以前の高水準

更新日:2021年6月25日(金)

IFOドイツ企業景況感指数・業種別 2021年6月ドイツIFO景況感指数は、6月にほぼ全ての指数がコロナ前の水準、もしくはそれ以上へと急騰しています。
メインとなるIFO景況感指数は101.8となり、市場予想を上回って5月の99.2からも一段高。コロナ前の2020年2月(96.0)を今年3月以降上回り続け、2018年11月(102.0)以来、2年7ヵ月ぶりの高水準。なお、2015年平均100を上回るのは2年2ヵ月ぶり、

現況指数は99.6となり、5月からは+3.9で11ヵ月ぶりの急騰で5ヵ月続伸、2020年2月(98.9)をコロナ後初めて上回り、2019年7月(100.2)以来、2年11ヵ月ぶりの高水準。
期待指数は104.0へと続伸、2020年2月(93.2)の水準は今年2月以降上回り続け、2010年12月(105.6)以来、10年半ぶりの高水準に到達。近年最大の楽観状態。
不確実性指数は59.9となり、ピークの70台半ばからコロナ後初めて60割れ、コロナ後最低水準まで低下。ただし2020年2月(55.3)にはあと少し、という状況。コロナ禍から完全に抜け出した訳ではなく、デルタ株への警戒感などもあり、不確実性は完全には払拭できていない状態。

セクタ別では、
好調を維持する製造業は28.5となり、2018年4月(28.5)以来、3年2ヵ月ぶりの高水準。
これを上回る高水準となったのが卸売業の34.2。2018年2月(37.8)以来、3年4ヵ月ぶりの高水準となり、4ヵ月続伸で半年ぶりに製造業を逆転。
3番めにはサービス業が22.4で続き、2年1ヵ月ぶり高水準へと急騰。
貿易は17.8。5ヵ月続伸で前月比+9.3と急騰局面継続で2018年2月(18.4)以来、3年4ヵ月ぶりの高水準。
5番めに小売が12.6。前月比+16.0の急騰で8ヵ月ぶりのプラス圏回復、コロナ前の2020年2月(1.5)も突き抜けて2011年3月(15.4)以来、10年3ヵ月ぶりの高水準。
建設業は続伸で4.2。2020年3月(4.9)以来1年3ヵ月ぶり高水準も、コロナ前の2020年2月(13.4)にはまだ届かず。

建設業を除く全セクタがコロナ前を大きく上回る水準へと急回復局面を形成しています。とりわけ、小売業の急騰が経済再開を象徴する形となったようです。

NY金・日足チャート 2021/5/20 - 6/2424日のNY金相場は-6.7ドル、0.38%の反落。時間外は1780ドル付近からこの日の安値1772ドルまで下げて反発。ドイツ6月IFO景況感指数の好結果などもあり、ロンドン市場ではユーロ高ドル安の流れにも連れて1780ドル台へ、NY朝にはこの日の高値1788ドルまで上昇。米5月耐久財受注が市場予想を下回り、失業保険申請件数の減少ペース鈍化などもあって1780ドル台を維持しての推移がしばらく続くも、ロンドンフィックスに向けてドルの買い戻しが進行すると1780ドル割れへと反落。バイデン大統領と超党派の上院議員グループがインフラ投資計画で合意したとの報道を受けて株高の流れが強まったことも重石に。前日に続いてユーロドルとともに上へ行って来いの展開となり、小幅保ち合いレンジの下限1770ドル付近から上限1790ドル付近までを往復して終えた格好に。今晩の米5月PCEでは4月に続いて高止まりが予想されるものの、予想と結果の乖離度合いによって一時的には上下どちらかへ振られるような展開にも。目先1770ドルを割れると1740ドル台までが下値目安に。1790ドル超へと抜け出した場合、1800ドルの大台ラインが抵抗水準とならなければ1820ドル近辺までが短期上値目安にも。

NYプラチナ・日足チャート 2021/5/20 - 6/24NYプラチナは+7.4ドル、0.68%高で4日続伸。時間外は戻り売り先行、1080ドル割れへと軟調推移となって前日安値をわずかに下回る1067ドルまで下落して下げ止まり、金の反発局面に追随するとロンドン市場では1080ドル台を回復、NY朝には1090ドル台へ、その後の金の軟調局面では下げ渋って1080ドルを維持するとNY午後には株高の流れに追随するように1090ドル台半ばまで上昇。やや抵抗感もあった200日移動平均線(1080.9)がサポートに切り替わった可能性を示すような形にもなり、サポートされ続けるようなら地合い好転へ。水準的には1100ドルの大台ラインが目先の攻防ラインとなり、超えると5月高値から6月安値の38.2%戻し(1120.9)も意識される展開へ。

ドル円・日足チャート 2021/5/21 - 6/24ドル円は9銭程のドル安円高、0.08%の小幅安で4日ぶりの反落。東京朝に前日高値と同水準で今年高値111円10銭台まで再上昇してこの日の高値、これが起点となって戻り売りの流れが進行、円高優勢の流れとなった東京午後には111円割れ、欧州時間までに110円70銭台まで下げるとユーロ高ドル安の流れにも連れてNY朝には110円60銭台まで下落。ドイツ指標の好結果に米指標の低調な結果もドル安材料に。ただしユーロドルの反落とともにドルの買い戻しが進行すると110円90銭台へと反発。日足は高値圏で小さな十字線を形成し、上昇トレンド再加速か反落か、という状況にも。PCEの結果次第で動き出すような展開にも。現時点では上方向優勢で短期上値目標111円70銭近辺を目指す流れへ。反落となれば110円20銭台が目先のサポートに。※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/24終値とチャート

25日の国内金価格は-21円、0.3%安で4日ぶりの反落。ゆるやかな上昇軌道を維持する90日移動平均線(6833)にサポート感を残し、急降下する9日移動平均線(6981)に圧迫感を抱きながら、6月3日の今年高値から6月安値までの23.6%戻し(6974)にも届かず反発局面失速。目先はNY金の小幅保ち合い放れの方向へ追随する展開へ、上方向へは6940円の節目を上抜けると反発基調再開となって7000円の大台前後までが短期上値目標。下方向へは6月安値水準6860円がサポート。これを割り込むようだと90日線割れへと一段安の展開へ、6810円台辺りまでが下値目安に。
週間では+23円、0.33%の反発。

プラチナ価格は+22円、0.52%高で4日続伸。9日移動平均線(4252)を上抜けて弱気のパーフェクトオーダーから脱却。短期的な地合い回復に向けて次の節目は5月高値からの6月安値の38.2%戻し(4308)、これを達成できれば下落基調が続く21日移動平均線(4390)、50%戻し(4392)も視野に。
週間では+100円、2.4%高となって7週ぶりの反発。
※参考:金プラチナ国内価格6/25とチャート

2021年6月25日(金)時点の相場
国内金6,915 円 6/25(金) ▼21(0.30%)
国内プラチナ4,263 円 6/25(金) ▲22(0.52%)
NY金1,776.7 ドル 6/24(木) ▼6.7(0.38%)
NYプラチナ1,093.9 ドル 6/24(木) ▲7.4(0.68%)
ドル円110.87 円 6/24(木) ▼0.09(0.08%)

6/24(木)のその他主要マーケット指標

コアPCEは29年ぶり、トリム平均では8ヵ月ぶりの高水準・・・ 6/26(土)

ドイツIFO景況感、建設業を除く全セクタでコロナ以前の高水準 6/25(金)

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消費センチメントは伸び悩む米国に5ヵ月続伸のユーロ圏先行 6/23(水)

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