金プラチナ短期相場観

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全業種改善、ドイツ2月IFO景況感は11ヵ月ぶりの急上昇

更新日:2022年2月23日(水)

IFOドイツ企業景況感指数・業種別 2022年2月ドイツの2月IFO企業景況感指数は98.9となって5ヵ月ぶりの高水準。前月比+2.9ポイントは昨年3月(+3.9)以来、11ヵ月ぶりの急上昇。現況指数は98.6で3ヵ月ぶり高水準にとどまったものの、期待指数が99.2で7ヵ月ぶり高水準となったことが貢献。

業種別では製造業が23.5となって3ヵ月続伸、半年ぶり高水準。前月比+3.5で11ヵ月ぶりの急騰となって全体を牽引。現況には満足し、期待も楽観的。受注増も材料不足が生産を抑制。
サービス業も13.5となって前月比+5.8の急騰で続伸、4ヵ月ぶり高水準。ビジネス環境がほぼ全てのサービス産業で大幅改善、ホスピタリティ産業にも楽観見通しが回復。
貿易は6.6へと続伸でプラス圏回復、5ヵ月ぶり高水準に。売上高は前年比で急増。
卸売は32.6で5ヵ月ぶりの反発で5ヵ月ぶり高水準、小売は-3.4、マイナス圏ながら続伸で4ヵ月ぶり高水準、卸売と小売ではいずれも供給のボトルネックが継続。
建設は8.3で小幅ながらも続伸で3ヵ月ぶり高水準。
全業種の指標が上昇し、改善傾向に。

ドイツ連邦銀行が今週発表した月報によれば、2021年第4四半期に続いて2022年第1四半期もマイナス成長が見込まれるものの、供給制約緩和や強い需要を背景に工業部門が経済回復を牽引しつつあり、新型コロナの感染状況が落ち着けば、春には景気が上向く見込み、とのこと。
加えて、ウクライナ危機の影響が限定的にとどまることも、必要条件になりそうです。

NY金・日足チャート 2022/1/18 - 2/223連休明け、22日のNY金相場は+7.6ドル、0.4%の反発。プーチン大統領がウクライナ東部親ロシア派2地域の独立承認と「平和維持」を名目とする派兵を決定した「事実上のウクライナ侵攻」決定を受けて時間外には1900ドル台から1920ドル手前まで10ドル超の急騰。これが高値となり、1910ドル台での揉み合いを経てロンドン時間にはリスク回避の巻き戻しが進行。NY朝には1900ドルの大台を割れて一時1890ドル台前半まで下落。しかし事態改善の見通しも立たない状況では下値も限定的、先週末から時間外を含めて1890ドル前後の水準では底堅く、浅めのサポート形成の様相にも。NY午後には1900ドル台へと反発しての小幅保合い推移。ブリンケン米国務長官はウクライナへ侵攻しないことを条件としていたロシア・ラブロフ外相との会談中止を発表、やや後手感もありながらバイデン米大統領もロシアによるウクライナ侵攻に言及し、ロシアへの制裁発動発言などから、上値もやや重い状況にも。昨年6月高値(1919.2)とほぼ同水準となる1918.3ドルの高値をつけて折り返し、ダブルトップ形成の可能性を残しての高止まり、これを上抜けると昨年1月高値圏1950ドルが意識され、下方向へは1890ドルが目先の下値サポート候補。

NYプラチナ・日足チャート 2022/1/18 - 2/22NYプラチナは+9.2ドル、0.85%の反発。金の急騰後の高止まりに追随する形で時間外には1070ドル台から1080ドル台へ、ロンドン序盤には一時1090ドル台半ばまで上昇。先週末高値1100ドルに少し及ばず失速すると1080ドル近辺までのレンジで上下動、NY引け後には1080ドル付近に収束。中期的には昨年11月高値(1113.1)とでダブルトップ形成の可能性もある1100ドル近辺が強めのレジスタンスとなりつつある様子も、これを突破できれば9月安値と12月安値とで形成するダブルボトムを完成し、中期レンジの上方シフトにつながる可能性も。短期的には1070ドル台から1090ドル台までのレンジで高値保合いを形成、上抜けならネックライン1110ドル近辺まで、下抜けると1050ドル近辺までが下値余地。

ドル円・日足チャート 2022/1/19 - 2/22ドル円は32銭のドル高円安、0.28%の反発。ウクライナ侵攻リスクが高まって軟調推移となった月曜日の流れで東京朝に114円50銭近辺まで下落、2月3日安値(114.33)以来20日ぶり安値をつけていったん底打ちした可能性も。東京時間こそ114円80銭ラインが上限となって保合いとなったものの、欧州時間にこれを上抜けるとNY朝には115円を回復、米2月PMI速報値の好結果を受けて115円20銭台まで上昇。しかし消費者信頼感指数は市場予想こそわずかに上回りながらも5ヵ月ぶり低水準となったこともあって失速。リスク回避の巻き戻しの流れが一方的に進行するような状況でもなく、NY午後には114円80銭台まで下押し。NY終盤にはバイデン大統領の会見を受けて外交による事態緩和への期待感などから115円を回復。日足チャートでは包み線を構成して底打ち、反発への可能性を示唆。20日移動平均線(115.18)が抵抗線とならなければ多少の反発余地も。114円70銭が目先の下値サポートとなり、あらためてこれを下回ると下値トライ再開へ、113円近辺までが下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/22終値とチャート

2022年2月23日(水)時点の相場
国内金7,687 円 2/22(火) ▲1(0.01%)
国内プラチナ4,338 円 2/22(火) ▲37(0.86%)
NY金1,907.4 ドル 2/22(火) ▲7.6(0.40%)
NYプラチナ1,086.0 ドル 2/22(火) ▲9.2(0.85%)
ドル円115.07 円 2/22(火) ▲0.32(0.28%)

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