金プラチナ短期相場観

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堅調な9月雇用指標にドル高株安で金も反落

更新日:2022年10月6日(木)

雇用者数増減推移 NFP×ADP・3ヵ月平均 2022年9月3日には9月ISM製造業景況指数、4日は8月の求人件数がいずれも予想外に低調な結果となったのに対し、この日は9月のISM非製造業景況指数が予想を上回る結果に。
労働需要鈍化によるインフレ鈍化、利上げペース減速への思惑から2日連続のドル安株高・金高の流れはこの日、一定の巻戻しの展開に。
なお、この日はADP雇用リポートでも9月の雇用者数の伸びは市場予想を若干上回り、8月分も上方改訂。さらにISM非製造業景況指数の雇用指数も8月の50.2から9月は53.0へと上昇。3ヵ月続伸となって雇用情勢の堅調な一面も確認された格好にも。
この日のサンフランシスコ連銀デーリー総裁の発言のように、「利上げペース減速には高いハードル」があるのかもしれません。

市場予想を上回ったADP雇用者数の伸びも、最近の流れとしては鈍化傾向となり、この傾向は週末の雇用統計でも同様。
ただし、先月リニューアルされたばかりのADPとNFPの3ヵ月平均の推移を比較すると、若干のズレもあるようです。
ADPの3ヵ月平均は7月の+33.5万人から8月の27.8万人を経て9月は22.0万人。比較的好調が続いた2012年から2019年までの平均、22.6万人とほぼ同水準。コロナ後の急回復状態から通常期へと戻ってきた状態、と言えそうです。
これに対してNFPの3ヵ月平均は7月の+40.2万人から8月は+37.8万人。9月が市場予想の26万人程度の伸びとなった場合、3ヵ月平均は+36.7万人へ。2012年から2019年までの平均19.7万人とはかなり開きがあります。
NFPが予想外に下振れとなる可能性にも、警戒しておくべきかもしれません。

NY金・日足チャート 2022/8/31 - 10/55日のNY金相場は-9.7ドル、0.56%安で4日ぶりの反落。時間外は前日NY終値水準1730ドル近辺での小幅揉み合い推移となり、高値では1730ドル台半ばまで上昇し、前日高値手前で失速するとロンドン市場では1720ドル割れ。NY市場では米9月ISM非製造業景況指数が市場予想を上回ったことを受けて大幅利上げ肯定への思惑からドル高・株安の流れに連れて一時1710ドル割れ。しかし、前日安値手前で下げ渋るとNY午後には1720ドルを回復、NY引け後には1720ドル台半ばへ。1680ドル台の節目上抜けに伴う短期上値目標1720ドル程度を少し行き過ぎての調整となり、8月高値(1824.6)から9月安値(1622.2)の半値戻し(1723.4)付近に落ち着いた状態にも。1730ドル台が目先の抵抗水準となり、突破できれば61.8%戻し(1747.3)近辺、1750ドル辺りまでが短期上値目標に。下値サポート候補は38.2%戻し(1699.5)近辺、1700ドルの大台ラインまで。

NYプラチナ・日足チャート 2022/8/31 - 10/5NYプラチナは-19.1ドル、2.05%安で3日ぶりの反落。前日高値付近、940ドルの高値をつけた時間外序盤から軟調気味に推移、ロンドン市場までに920ドル近辺まで下落するとNY朝には900ドル台前半まで小幅に急落。前日安値と大台手前で切り返すとNY引け後には920ドル台を回復。920ドル台の節目突破に伴う短期上値目標950ドル台に対しては前日高値941.2ドルまでにとどまって巻き戻す形となったものの、900ドルの大台ラインが目先の下値サポート候補となって反発途上の高値保ち合いの様相にも。930ドル台の節目を突破できれば上値トライ再開へ、960ドル台辺りまでが短期上値目標に。

ドル円・日足チャート 2022/9/1 - 10/5ドル円は51銭のドル高円安、0.35%高で3日ぶりの反発。東京朝には売り圧力が強まる場面もあり、保ち合い下限の144円ラインを割れると一段安、一時143円50銭台まで急落。9月26日安値(143.18)以来、10日ぶり安値をつけて切り返すと午前のうちに144円20銭台を回復。これ以降144円を割れることなく、欧州時間には144円50銭台へ、NY市場ではISM非製造業景況指数上振れ後には144円80銭台まで上昇。しかし145円手前での上値の重さは変わらず、NY午後には144円台半ばでの保ち合い推移。144円台の保ち合いレンジを維持して上下動を繰り返す展開となり、小幅保ち合い長期化の様相にも。介入警戒感を払拭して(払拭できなくても)145円台へと抜け出すことができれば今年高値更新へ、今のところ146円台前半程度までが短期上値目標に。144円をしっかり割れると調整局面入り、142円台前半辺りまでが短期下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/5終値とチャート

6日の国内金価格は+39円、0.45%高で7日続伸となり、6月30日(8740)以来3ヵ月ぶりの高値。7日続伸は4月以来半年ぶりで今年4度め。NY金の調整タイミングでは円安にサポートされる、最近の堅調推移の典型パターン。6月高値(8859)起点の三角保ち合い上限ラインを上抜けての一段高となり、その6月高値から8月安値(8168)までの76.4%戻し(8696)も上抜け。雇用統計がポジティブ・サプライズとなればNY金は調整幅拡大へ、ドル円急騰で高値更新となって再度円買い介入へ、という展開にでもなれば国内金価格も大幅調整へ。そうでなければ今しばらくは大崩れの想定も少し難しそうな状況にも。

プラチナ価格は-13円、0.28%安で3日ぶりの反落。短期的には乱高下となりながらも9月以降は保ち合いを形成し、これを上抜けた形となって4700円台を上値目標に一段高へ、との可能性はいったん巻戻し。2021年2月高値(4798)起点の中長期三角保ち合い上限ライン付近の抵抗感が一時的には上回った格好にも。ただし下げ幅は限定的となって地合いも好転直後、上値トライ再開へと向かう可能性も低くはなさそう。目先、4640円超へと反発できれば6月高値(4682)近辺までが短期上値目標に。
※参考:金プラチナ国内価格10/6とチャート

2022年10月6日(木)時点の相場
国内金8,726 円 10/6(木) ▲39(0.45%)
国内プラチナ4,623 円 10/6(木) ▼13(0.28%)
NY金1,720.8 ドル 10/5(水) ▼9.7(0.56%)
NYプラチナ914.6 ドル 10/5(水) ▼19.1(2.05%)
ドル円144.65 円 10/5(水) ▲0.51(0.35%)

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