金プラチナ短期相場観

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中国は貿易黒字縮小、11月は輸出入ともに低調

更新日:2022年12月8日(木)

中国易収支 2022年11月中国の貿易黒字は11月に縮小。
中国税関総署が発表した貿易統計では、11月の貿易黒字は人民元ベースで4943.3億元。黒字額は10月から15.8%縮小し、4月以来7ヵ月ぶりの低水準。
前年比では7.3%拡大し、11ヵ月連続のプラス圏推移も伸び率は5ヵ月連続で縮小。
11月の輸出は2兆995.6億元で前年比+0.5%となり、4ヵ月連続で伸び率は低下、コロナショックの2020年3月(-3.5%)以来、2年8ヵ月ぶりの低水準。
輸入は1兆6052.4億元で前年比-1.4%。4月以来7ヵ月ぶりの前年割れとなり、2020年5月(-12.7%)以来、2年半ぶりの低水準。

外需も内需も低迷し、輸出入ともに低調となった米国と同様、中国でも輸出入ともに低調。とりわけゼロコロナの影響は大きかった様子で、ようやく緩和方向へと舵を切り始めたようです。
また、対米から比重を高めつつあった対ロシアの貿易も11月はやや低調。輸出は前年比+17.9%となり、10月の+34.6%からは減速、輸入は+28.5%で10月の+36%から鈍化。
例年、年末年始には急増してきた中国の貿易量が、来年の世界経済の減速動向を左右することにもなりそうです。

NY金・日足チャート 2022/11/2 - 12/77日のNY金相場は+15.6ドル、0.88%の続伸。上ヒゲを残して上値の重さを示した前日からは下げ渋り、1780ドル台を維持しての小康状態から米10年債利回り急低下とドル安の流れが強まったNY市場で反発へ。NY午後には1790ドルから1800ドル台回復トライ、高値では1803.2ドルまで上昇も、緩やかに下降する200日移動平均線(1801.0)にも上値を押さえられ、NY引け後も大台ラインとの攻防。下値サポートを1780ドルに切り上げ、目先は大台回復できれば1820ドルが次の攻防ラインに。これも突破できれば1840ドル程度までが上値目標に。1780ドルのサポート割れなら1750ドル近辺へと下値切り下げの展開にも。

NYプラチナ・日足チャート 2022/11/2 - 12/7NYプラチナは+16.1ドル、1.62%高で4日ぶりの反発。前日までの3日続落で20日移動平均線(1012.5)を割り込んだ余韻はこの日のロンドン市場まで。990ドル台で下げ渋ったアジア時間を経て1週間ぶり安値となる980ドル台半ばまで下げて切り返すとNY朝には大台回復、上げ止まった20日線を上抜けると1020ドル台半ばまで上昇。しかし、これを維持できずNY引けにかけては1010ドル近辺へと収束。上ヒゲを残して20日線上抜けにはいったん失敗した格好にも。目先、地合い回復に向けては20日線突破が必要、下値サポートは990ドル。維持できない場合には11月半ば安値970ドルまでが下値目安、かつ重要なサポートに。

ドル円・日足チャート 2022/11/3 - 12/7ドル円は44銭のドル安円高、0.32%安で3日ぶりの反落。137円を挟んでの保ち合いから東京午後には137円台へ、東京市場終了とともに137円80銭台へと水準を切り上げると欧州時間には137円台半ばを中心に小幅もみ合い推移。NY市場では米10年債利回りがほぼ3ヵ月ぶり低水準となる3.4%台へと急低下した流れに連れてドル安急進、137円を割れるとNY午後には136円20銭台まで下落。NY終盤には136円60銭近辺まで反発し、今朝の東京市場では137円回復トライにも。10月高値(151.94)から12月安値(133.59)の23.6%戻し(137.92)近辺がいったん抵抗水準となったような格好にもなり、FOMCに向けてはゆるやかに上昇する200日移動平均線(134.84)をサポート候補に保ち合いの様相にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/7終値とチャート

8日の国内金価格は+51円、0.6%の続伸で12月1日(8566)以来、1週間ぶりの高値。ゆるやかに上昇する90日移動平均線(8508)のサポート継続の様相となり、11月末安値と12月安値とで構成する小さなダブルボトム完成トライへ。8570円の節目超えならダブルボトムの値幅90円程度の一段高が期待され、短期上値目標は8660円近辺。これに失敗して8480円の堅めのサポートを割り込んだ場合には一段安の展開へ、9月半ば安値圏8370円近辺までが当面の下値目安に。

プラチナ価格は+58円、1.23%高で5日ぶりの反発。4740円の節目割れに伴う短期下値目安4660円程度までを目指す流れは、NYプラチナの下げ渋りからの急反発によって下支えされ、4700円の大台ラインにもサポートされる形となって切り返し。ただし軟調局面継続の流れは変わらず、4700円の大台を維持できないようだと一段安へ。10月初旬の高値圏4630円近辺までが下値目安に。
※参考:金プラチナ国内価格12/8とチャート

2022年12月8日(木)時点の相場
国内金8,563 円 12/8(木) ▲51(0.60%)
国内プラチナ4,763 円 12/8(木) ▲58(1.23%)
NY金1,798.0 ドル 12/7(水) ▲15.6(0.88%)
NYプラチナ1,011.5 ドル 12/7(水) ▲16.1(1.62%)
ドル円136.60 円 12/7(水) ▼0.44(0.32%)

12/7(水)のその他主要マーケット指標

日本の10月貿易赤字は過去4番め、ドル円との逆相関は過去最大 12/9(金)

中国は貿易黒字縮小、11月は輸出入ともに低調 12/8(木)

米貿易赤字は4ヵ月ぶり水準へと拡大、輸出は5ヵ月ぶり低水準 12/7(水)

ユーロ圏総合PMIは7ヵ月ぶり反発も5ヵ月連続節目50割れ 12/6(火)

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