金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

2022年、金プラチナ・ドル円それぞれの38.2%-半値戻しの攻防

更新日:2022年12月31日(土)

NY金・週足+52週移動平均線 2022年12月30日2022年12月30日のNY金相場はわずかに+0.2ドル、0.01%の小幅続伸。6月24日(1830.3)以来、半年ぶり高値を維持して2022年を終了。1820ドル近辺を安値に小幅上下動、ドル安の流れにサポートされたNY市場で上値を切り上げると高値では1830ドル台へ。NY引け後も1830ドル近辺を維持して年越し。この水準以上を維持できれば、高値圏での斜行三角保ち合い上抜けで年明けスタートへ。短期上値目標は6月高値圏1870ドル近辺まで。巻き戻しの展開となって1810ドルの下値サポートを割り込んだ場合には下値目標1760ドル付近。
週間ベースでは+22.0ドル、1.22%の続伸。月間では+66.3ドル、3.77%の続伸。

年間では-2.4ドル、0.13%安となって2年続落。前年末終値にわずかに届かず、年足では高値圏での続落で十字線を形成。
年末には52週移動平均線(1807.4)を上回り、今年高値(2078.8)から今年安値(1618.3)の38.2%戻し(1794.2)を超えての保ち合い形成も、半値戻し(1848.6)には少し届かず。
2023年序盤も38.2%戻しから半値戻し、概ね1800ドル台前半が重要な攻防水準となり、米FRBの金融政策転換見通しやリセッション懸念などを背景に上抜けへと向かえば61.8%戻し(1902.9)、1900ドル台へ。予想外のインフレ長期化、タカ派見通し継続などから下抜けへと向かえば23.6%戻し(1727.0)、1700ドル台前半へ。

NYプラチナ・月足+20ヵ月移動平均線 2022年12月30日NYプラチナは+17.9ドル、1.68%の続伸で3月11日(1088.6)以来、9ヵ月半ぶり高値圏での一段高。前日の急騰からの調整も限定的、アジア時間の安値でも1060ドル台前半で折り返し、NY市場での高値では1080ドル台後半まで上昇。NY引け後も1080ドル台半ばを維持して2022年を終了。短期的には上値トライに一服感も、中期的には11月11日高値(1074.1)と前日高値とで形成するダブルトップ崩れとなってレンジを切り上げる形にも。1100ドル台トライも時間の問題か。
週間ベースでは+53.3ドル、5.18%の続伸。月間では+43.6ドル、4.2%高で4ヵ月続伸。4ヵ月続伸は2021年4月以来、1年8ヵ月ぶり。

年間では+116.7ドル、12.08%の反発。年末終値ベースでは2020年末(1079.2)をわずかに上回り、2014年末(1208.9)以来、8年ぶりの高値。
年末の保ち合い上抜けの兆しにより、2021年高値(1348.2)から2022年安値(796.8)の38.2%戻し(1007.4)から半値戻し(1072.5)の重要水準も上抜けへと動き出した可能性。
概ね1000ドル台(1000-1100)は3年連続で年足の実体部にも相当し、3年間も保ち合い主要レンジを形成。年明けも上値トライへの動きが続けば61.8%戻し(1137.6)も意識され、3年間の保ち合い主要レンジ上抜けトライへ。

ドル円・月足+20ヵ月移動平均線 2022年12月30日ドル円は192銭のドル安円高、1.44%の大幅続落。続伸で2円弱の急騰後には続落で3円超の急落、激動の2022年を象徴するような年末に。東京朝の133円00銭台が高値となっての軟調推移、欧州時間序盤までに131円半ばまで水準を切り下げると、NY市場にかけては131円台後半での保ち合い推移。NY午後には日銀の物価見通し引き上げ検討報道を受けて円高ドル安流れが一段と強まって131円割れ。12月20日安値130円50銭台手前、130円70銭台で下げ渋ってなんとか131円台を回復して年末を終了。短期的には132円半ばの節目割れに伴う下値目安131円近辺に到達しての一服感も、年初の閑散状態でのフラッシュ・クラッシュなどに遭遇するリスクも。警戒水準として一時的には130円割れを試すような展開も。
週間ベースでは-1円70銭、1.28%の続落。月間では-6円99銭、5.06%の大幅続落。続落は2020年12月以来、2年ぶり。月間下落率では11月(-7.15%)に次ぎ、6年半で2番めの大幅安。

年間では+16.02円、13.92%の大幅続伸。騰落値幅では2013年(+18.54円、21.4%)以来、9年ぶりの急騰。変動値幅38.47円(33.4%)は21世紀最大、年間終値水準でも21世紀最高値。
2021年安値(102.60)から2022年高値(151.94)の38.2%戻し(133.09)を達成後、年末にかけて下げ渋る場面もあったものの、最終日に133円を維持し切れず。2023年序盤にかけても日銀動向などによる円高圧力が一段と強まるようなら130円割れも、半値戻し(127.27)が主要レンジ下限として意識されるような展開となる可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/30終値とチャート

2022年12月31日(土)時点の相場
国内金8,399 円 12/27(火) ▲10(0.12%)
国内プラチナ4,740 円 12/27(火) ▲74(1.59%)
NY金1,826.2 ドル 12/30(金) ▲0.2(0.01%)
NYプラチナ1,082.9 ドル 12/30(金) ▲17.9(1.68%)
ドル円131.11 円 12/30(金) ▼1.92(1.44%)

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