金プラチナ短期相場観

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ユーロ圏製造業PMI、2022年末は2年半ぶりにフランスが牽引

更新日:2023年1月4日(水)

ユーロ圏製造業PMI 2022年12月「ならずもの国家ロシア」が今年の世界10大リスクのトップに挙げられ、激戦が続くウクライナへの支援とともにエネルギー問題も含め、戦争リスクと隣合わせの欧州にとって、ユーラシア・グループが予測する2023年10大リスクのほとんどが多大な影響を警戒すべき重要な問題にも。
そのなかでも、欧州単一通貨ユーロを導入する国として2023年からクロアチアも正式参加。ユーロ圏としては20カ国の大所帯に。

そのユーロ圏としての経済状況を示す主要指標の一つ、製造業PMIは2022年末に格差縮小、底入れ反発とともに、牽引役も交代の可能性?を示す状況にもなってきたようです。
<ユーロ圏製造業PMIランキング-2022年12月>
1:フランス=49.2=前月比+0.9の続伸で4ヵ月ぶり高水準。4ヵ月連続節目50割れ。7月から4-3-8-4-4-1位。2020年6月以来、2年半ぶりの1位。
2:アイルランド=48.7=2年半ぶり低水準の前月から変わらず、2ヵ月連続50割れ。2-2-1-1-1-2位。
3:オランダ=48.6=+2.6の急上昇で8ヵ月ぶりの反発、3ヵ月ぶり高水準。4ヵ月連続50割れ。1-1-3-3-7-3位。
4:イタリア=48.5=+0.1で続伸、5ヵ月ぶり高水準。6ヵ月連続50割れ。8-8-6-6-2-4位。
5:オーストリア=47.3=+0.7で3ヵ月ぶり高水準。5ヵ月連続50割れ。3-6-5-5-5-5位。
6:ギリシャ=47.2=-1.2で2年ぶり低水準。6ヵ月連続50割れ。6-6-2-2-3-6位。
7:ドイツ=47.1=+0.9の続伸で3ヵ月ぶり高水準。6ヵ月連続50割れ。5-5-7-7-6-7位。
8:スペイン=46.4=+0.7の続伸で3ヵ月ぶり高水準。6ヵ月連続50割れ。7-4-3-8-8-8位。

米国の12月製造業PMIは46.2。前月比-1.5で3ヵ月続落、2年7ヵ月ぶり低水準。2ヵ月連続節目50割れ。
指数を単純比較すれば、ユーロ圏では3ヵ月連続最下位のスペインを下回る水準へと落ち込んできました。

NY金・日足チャート 2022/11/28 - 1/32023年1月3日のNY金相場は年末から+19.9ドル、1.09%高となって3営業日続伸。2022年6月16日(1849.9)以来、6ヵ月半ぶり高値。米10年債利回りが低下した時間外には1830ドル近辺から1840ドル台へと水準を切り上げ、ロンドン序盤には1850ドル台半ばまで上昇。NY市場ではドル高の流れに押されて1840ドル割れへと反落する場面もあり、NY引けにかけては1840ドル台半ばに収束。1820ドル台の節目をしっかりと上抜けて昨年末の高値保ち合いから上放れ。短期的には6月高値圏1870ドル近辺までを上値目標に一段高トライへも。ただし週末まで伸び悩むようだと雇用統計次第の展開に。当面の下値サポートは右肩上がりの20日移動平均線(1809.2)、1810ドル近辺。これを割れると巻き戻しの展開へ。

NYプラチナ・日足チャート 2022/11/28 - 1/3NYプラチナは+10.4ドル、0.96%高で3日続伸。昨年3月10日(1095.2)以来、9ヵ月半ぶりの高値。年末終値水準1080ドル近辺が安値となり、時間外には金の堅調推移に追随、1090ドル台へと一段高。高値では一時1100ドル超えもこれを維持できず、ロンドン・NY市場にかけては1100ドルが上限となる形で1090ドル台での小幅保ち合い推移。短期的には上値を切り上げてきた流れに対してRSIなどでは上値を切り下げる失速状態を示唆。もう一段の上値トライに向けては多少の調整も必要に。

ドル円・日足チャート 2022/11/30 - 1/3ドル円は41銭のドル高円安、0.31%高となって4日ぶりの反発。閑散状態の年明け2日には131円00銭台から130円60銭台へと小幅に水準を切り下げ、動意づいた3日には乱高下。東京朝には一時131円40銭近辺まで急騰後に戻り売り、午前中に130円を割り込んで午後には129円50銭近辺まで下落。昨年6月1日(128.64)以来、7ヵ月ぶり安値圏で下げ渋ると欧州時間には買い戻し。130円90銭台までの急反発後には130円30銭台までの下押しをはさんでNY市場では131円20銭近辺まで上昇。その後の反落でも130円割れを回避するとNY終盤にかけても131円維持をかけた攻防状態に。短期的には若干行き過ぎた下値トライで130円割れも、下ヒゲを残して反発への可能性も残す状態となって雇用統計待ちへ。130円半ばが当面の下値サポートとなり、再度これを割り込むようなら129円半ばの安値再トライへ。反発方向へは134円台が当面の抵抗水準。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/3終値とチャート

2023年1月4日(水)時点の相場
国内金8,399 円 12/27(火) ▲10(0.12%)
国内プラチナ4,740 円 12/27(火) ▲74(1.59%)
NY金1,846.1 ドル 1/3(火) ▲19.9(1.09%)
NYプラチナ1,093.3 ドル 1/3(火) ▲10.4(0.96%)
ドル円131.02 円 1/3(火) ▲0.41(0.31%)

1/3(火)のその他主要マーケット指標

米11月求人件数は高止まり、続く売り手市場 1/5(木)

ユーロ圏製造業PMI、2022年末は2年半ぶりにフランスが牽引 1/4(水)

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